Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
残暑お見舞い申し上げます
残暑お見舞い申し上げます。
今週はニュース更新は夏休みさせていただだきます。なんかもーこう暑いとアタマがまわりませんで。海外にネタはいくつかあるんですが、補足情報を調べなきゃならない(英文HPまわり)のがたいへんで。
私の職場は暦通りでお盆も出勤。夏休みは各部で替り合ってとるということで、帰省のない私はお盆に休んだことがありません。 …ので、ここくらいちょっと夏休みにさせてね。仕事でも英語つかってるんですけど、暑さでぼーっとしているせいか今週は頭の回転が落ちてて、土日休みは英語オフにして頭もお休みさせてもらおうと。
先週の日曜は集英社文庫「夏の文庫フェア」に入っていた角幡唯介氏の「空白の5マイル」というノンフィクションを読んでいました。
空白の5マイルとはチベットのツァンポー川の未踏査区間を指します。 ここはその昔、英国のインド統治時代にインド測量局が踏査・地図作成のできなかった空白域でしたが、人工衛星の時代になり上空からの撮影が可能となり地図上の空白域は埋められたものの、厳しい地形から人跡未踏でありつづけた渓谷です。
「空白の5マイル」という本は、筆者自身がこの空白区域に挑戦するルポルタージュ部分と、これまでこの区域を踏査しようとしてきたインド測量局を初めとする各国探検隊の足跡をたどる歴史書部分から構成されています。
英国の海洋小説を長年読んでいると、未踏区域への挑戦というテーマには繰り返し出会いますが、この角幡氏の視点は、英国の海洋小説や冒険小説で親しんできたテーマを別の角度から眺めることができた…という意味で、私は興味深く読みました。
しかし何というか、本当は角幡氏のこの視点が本来で、ずっと英国人視点でアジアの探検史を追ってきた…という方が、おかしいのかもしれませんけれど。 インド測量局というのは、どうやら東インド会社の所属のようですね、そのあたりもう少し詳しく知りたかったので、アマゾンでこのあたりの専門書もぽちっとクリック入手してしまいました。 専門書はゆっくりと読んでいこうと思っています。
2013年08月18日(日)
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