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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
明けましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

1月2日のNHK慶長遣欧使節のドキュメンタリーは、凄い内容の番組でした。
伊達政宗が、サン・ファン・バウティスタ号を建造し、太平洋を横断してスペインに使節を送ったことは、歴史的事実として知ってはいたのですが、歴史として習った昔はまだ海洋小説を知る前だったので、それが実際にどれほど凄いことか…というのは、今回ほんとうに実感として身に染みました。

そしてさらに、遣欧使節の出航が三陸を襲った大津波のわずか2年後だったということ、サン・ファン・バウティスタは、南蛮人の指導のもと45日で日本人が初めて建造した西洋式帆船である、という事実には驚愕。
それで太平洋を越えてしまったのだから、ほんとうにとんでもないことです。

いや幕末の咸臨丸とて、オランダ人顧問のもと海軍伝習所の卒業生を中心にぶっつけ本番で太平洋を渡ってしまったわけですが、咸臨丸は幕府発注でもいちおうオランダの造船所で建造された艦なんですよね。
それを考えると初めて造った船で初めて太平洋を渡ったサン・ファン・バウティスタの航海が、いかにとんでもないことだったか、よくよく身に染みます。それこそ、この番組でレポーターを務めた中村雅俊氏の言われるように、「今だったら、宇宙に行くようなもの」だったでしょう。

400年前の人の生命力というかエネルギーには物凄いものがあると思います。
後世に生まれた者としては、あまりへたへたもしていられませんね。

1月2日付けで400年前の別の映画の話題をアップしています。
更新が続きましたので、特別なニュースのない限り今週末(6日)はお休みして次回更新は連休の予定です。


2013年01月03日(木)