Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
ロンドン・プレミアにプリンス・オブ・ウェールズご臨席
アメリカのネット情報に面白いものが上がっていました。 「Master and Commander, The Far Side of the World」ロンドン・プレミア(Royal Premiere)の招待状。 チケットの画像はこちら 2003年11月17日ロンドン・レイチェスター広場のオデオンにて「プリンス・オブ・ウェールズご臨席」とあります。
プリンス・オブ・ウェールズすなわち皇太子ご臨席とは…やはりHis Majesty's Ship Surpriseだから??? 実は以前に一度、ロンドン滞在中に、皇太子ご臨席のプレミア上映と重なったことがあります。といっても翌日の新聞を読んで初めて知ったのだけれど。 その映画は「チャーリーズ・エンジェルス」。
「ふつうのハリウッド映画でも、お世継ぎがプレミアに行くの?」 思わず疑問を口に出した私に、同行の友人は答えた。 「あら、チャールズだからでしょ?」 納得。 チャーリーズ・エンジェルス、すなわち、チャールズの天使たち。 新聞には「チャールズと天使たち」というキャプションとともに、チャールズ皇太子と3人のエンジェルたちの写真が載っていました。
ちょっと興味を持ったので、「ロンドンプレミア」と「皇太子」をキーワードに日本語ページに絞って検索をかけてみました。 すると、皇太子ご臨席とあいなった最近のプレミアは、「ハリー・ポッター」「エニグマ」「ムーラン・ルージュ」。 他にもあるかもしれないけれど、とりあえず検索にかかったのはこの3作品。
「ハリー・ポッター」は今や英国が世界に誇る作品だからわかるとして、「エニグマ」は、チャーチル首相直々による英国最大の暗号作戦だから??? でも「ムーラン・ルージュ」は? それともチャールズ皇太子は映画がお好きで、気軽にプレミアにお見えになるだけのことなのでしょうか? どなたかご存じでしたらご教示ください。
余談ながら、「エニグマ」という映画。日本では不人気で、3週間足らずで上映終了となってしまいましたが、英国冒険小説がお好きで、第二次大戦を舞台にしたスパイものや海洋小説を読んでいらっしゃる方にはおすすめです。ダドリ・ポープの「囮のテクニック」(至誠堂)の世界が目の前に展開されます。暗号解読本部付きの海軍連絡将校も、ある海洋小説シリーズをお読みの方には印象が深いでしょうし(ねたバレを避けるために敢えてまわりくどい表現にしています)。 そろそろDVD化されてレンタルが出てくるのではと思いますので、一度ごらんになってみてくださいませ。
というわけで、「Master and Commander, The Far Side of the World」ロンドンプレミアは11月17日 今わかっている限りでは、ロサンゼルス・プレミアが11月10日、その2〜3日前にニューヨーク・プレミアが予定されているとのこと。
主要各国の封切り日は下記の通り。 2003年 11月14日 アメリカ 11月26日 ベルギー 11月27日 オーストリア、ドイツ、オランダ 11月28日 イギリス、スカンジナビア各国、ギリシャ、ポーランド、スペイン、トルコ 12月4日 オーストラリア、ハンガリー 12月19日 イタリア 12月31日 フランス 2004年 1月1日 ニュージーランド 1月9日 ブラジル
日本に関しては、2004年3月4日という説があるようですが、配給元のブエナ・ビスタ・ジャパンのページではまだこの情報はupされていません。私も気をつけていますが、どなたか確認のとれた方がありましたら、おしらせいただけると幸いです。
2003年10月07日(火)
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