umityanの日記
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2016年08月28日(日) 八月の喧騒。

秋の気配がじわじわと忍び寄っている。久しぶりに今日は雨だ。台風の影響があるのだろう。今まで、カンカン照りだったので、動植物たちにとっては、ありがたいごちそうになり、喜んだに違いない。

ようやく、盆や、いろんな夏のイベントが終わった。喜びの涙、悲しみの涙が、世界中に渦巻いた。僕もその両方に預かった一人だが、まだ腑抜け状態である。仕事をやり終えた安ど感と、暑さが醸し出す不快感が、いまだ体を支配している。何かをやるにしても、今一つ力が入らない。

これではいけないと、先日は仕事を手伝ってくれたネズミ男君と、喉を潤しに「梓」という小料理屋の暖簾をくぐった。「あら、おひさしぶり」に始まり、話は、ネズミ男君がゲットした、刺しゅう入りキャップに及んだ。今まで3個のキャップを全部ネズミ男君がゲット。1個を僕、ジャイアンがもらい、もう一つをママにあげていた。ママはたいそう喜び、今日はそのお礼として、冷酒(5合瓶)を1本サービスしてくれた。いやああ、これはうまかった。

知り合いの常連客が来た。彼にも冷酒のおすそ分けを行い、キャップの話をしたところ、「僕もほしい。ぼくは キャップを集めているんだ」と言う。ネズミ男君は、気軽に「あいよ」と言ってしまった。相当に自信を持っているようだ。1回もカラオケで、ぞろ目賞を出していない僕、ジャイアンとしては不愉快だったが、まあ、歌が下手だから仕方がないか。

小料理屋でひとしきり、酒、焼酎をあおり、ネズミ男君と4個目のキャップをゲットすべく、さるスナックへ乗り込んだ。キャップを提供してくれるママが、にっこりと笑いながら、「あら、いらっつしゃい」と言った。そこで、ネズミ男君と僕、ジャイアンは、キャップをかぶったまま、海軍式の敬礼でママに応えた。ママは、またまた、にっこりしながら、{あんたたち、良く似合うじゃない」と言う。僕、ジャイアンはすかさず、「ママ、4個目のキャップをゲットしにきたよ」と言うと、「がんばりんしゃい」と励まされた。

いくでえーーーー。ネズミ男君と僕、ジャイアンは燃えたぜ。な、な、なんと、今宵は、僕、ジャイアンが早々に88点のぞろ目を出すではないか。わが目を疑いながら、点数表示を見ると、確かに無限大を表す記号が縦に二つ並んでいる。「わおーーーーーーーつ、88だ」。ネズミ男君やママ、従業員の女性が、不思議そうな顔をして画面を見ていた。

僕、ジャイアンが歌っているとき、従業員の女性が、一時、台所へ姿を隠した。僕は思わず言ってしまった、「あんた、まさか機械を操作してきたんじゃなかろうね」って。彼女は「そんなことはできなわ。ママ以外は」って答えた。うんん、そういわれても、ママh微動だにしないで、僕の歌を聞いていたっけ。まああ、真偽はどうでもよい。久しぶりに僕が上手かったと思えばよい。

僕の得点に感化されたか、ネズミ男君はすかさずマイクを取り、数曲披露した。ぞろ目をかすめるが、ぞろ目は出ない。「今日は出ないよ。もうその辺でいいのでは」と彼に促すと、一瞬怒ったような顔をして、彼は最後の歌に挑戦だ。

「わおーーーーーつ」、奇跡が起こった。ほぼ、あきらめていた彼の顔に笑みが刺した。88点だあーーーー。ネズミ男君は小躍りしてよろこんだ。僕たちは抱擁しながら、この快挙を喜んだ。ママは棚に安置していたキャップを、「はい、どうぞ」と、おもむろに差し出した。かぶってみた。似合っていることは言うまでもない。

ネズミ男君は言った。まだ、先ほどの小料理屋「梓」の店が開いているので、「ママさんにキャップを預けていこう」と、いうことになった。さすが、ネズミ男君だ。善は急げだ。代行車を呼び、ママの店経由で帰宅した次第である。

そうそう、スナックの帰り際、ママさんに、「近いうちに5個目のキャツプをゲットしに来るからね」と言うと、ママは、「待ってるわ」と笑いながら言ったが、おももち、顔がひきつっているような・・・・・・。僕も初めてぞろ目を出して、今宵は気分がよかった。


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