umityanの日記
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2016年06月19日(日) 朝顔が僕の愚かな考えを笑っている。

昨夜、地震あり。震源地は隣県で震度4。当地は震度2だった。夜9時前。僕はすでにベッドに潜り込んでいた。特に用事がないときは、午後8時から9時の間に眠る。寝苦しさで、何度も寝返りをうっていた時だったろう。「グラ、グラッツ」と二階の部屋が揺れた。飛び起きて即、階下へ。ここ数ヶ月、何度も経験してきたことだ。「地震、雷、火事、親父」。怖い物の代名詞。親父はいないので、前の三つが今ではそうだ。おっと、もう一つ忘れていた、「蛇君」である。これはいかんともし難い。

それにしても、昨今は、北海道から九州まで、日本列島全体がおかしい。いや、地球全体といってもよいかもしれない。地球の内部構造に大きなひずみが生じているのだろうか。自然現象なのか、人間がまいた種に原因があるのか?。わからない。怖いことだ。いずれ、時が回答をだすだろう。

最近は地球のことより、宇宙のことが随分と分かってきた。月以外に、地球を回る小さな衛星が発見された。「へえーーーー」と驚いたが、とても小さな衛星らしいが、規則正しく地球を回っているそうな。又、アインシュタインが予測していた重力波というものが2度、観測されたと報じられていた。ブラックホールがぶつかりあい、互いを飲み込みあい、合体するとき、時空の揺らぎが生じ、それが重力波となるのだろうか?、又、ダークマターの正体もブラックホールに大いに関係あるとか?。興味深い。

うんんんん、見果てぬ宇宙のことを考えても仕方がないか。現実に戻ろう。最近の世の中はどうも好きになれない。というより、あまりにもめまぐるしい。よい情報も悪い情報も、過多だ。おまけに人間の心だって、どこに真実の姿がるのかよく見えない。

昔思ったことがある。日記にも書いたことがあるが、この俗世間から逃れて、どこか川が流れている山奥に小屋を建て、昼は畑仕事や魚釣り。雨の時は読書三昧。夜は焼酎をあおりながら、夜空を眺める。そうそう、一つだけ、かないそうにない願望がある。夜な夜な、妖怪ならぬ美女が現れて、酒のつまみを差し入れてくれる。「あんたさん、あたいもつきあおうかしら」と、焼酎を注いでくれる。僕は目を白黒させながら「は、は、はーーい」と、うなずく。いつもすっかり酩酊だ。目が覚めると、妖怪ならぬ美女の姿は見えない。夢、幻だったか?と、僕はまた、せっせと、野良仕事に励む。

こういう状態が何年続くだろうか。久しぶりに山をくだり娑婆世界に戻ってみると、えらく様子が違う。知っている人が誰もいない。妖怪ならぬ美女が持たせてくれた酒のつまみのふたを開けると、「もくもく」と煙が出て、僕の髪の毛は真っ白。おっと、すでに毛はなかったか。まさに浦島太郎の世界だ。

男って、こういう現実離れした世界にあこがれるものだ。なんでも、人間の心臓の寿命は15億回、鼓動するととまるらしい。年齢に換算すると42歳前後とか?。それ以上生きているのは医学発展の恩恵だろう。人間はいつ止まってもおかしくない心臓を抱えて必死に生きている。

現実のしがらみに押しつぶされないように、心臓が止まるまで、すべからく生きよう。僕は再び山小屋に戻りたい。今度は雪女さんや、山姥(やまんば)さんが僕の酒の相手になるかもしれない。「わたしも、いただいていいかしらあーーーーん」とか言って、氷のような手が伸びてくるかもしれない。

朝顔が僕の愚かな考えを笑っている。



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