ツッキーの戯言 人間の本性,ルーム係りは見た!
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フロントにまたまた新しい女の子が入った。
見た目は20歳そこそこだ。
なんだか大人しそうな娘である。
フロントにチーフと二人で並び、笑顔で客に応対している。
「ふ〜ん、普通の子だな。」
第一印象だ。
しかし、私の第一印象は、全くもって当った事はない。
それを証明するかの様に、事件はすぐに起きた。
今日は6F担当だ。
おや?洗面所に客が忘れ物をしている。洗面セットだ。
1Fのフロントに届ける。
フロントにはチーフと新人ちゃんだ。
「ちーっす。これ、1606の忘れ物ね。」私が言う。
「はい、1606ですね。」チーフが答える。
その時、新人ちゃんは、全く私を無視し、30歳男盛りのチーフに
にこにこしながら、犬のように後を追っている。
これくらいなら「ふんっぶすがっ」で、済むのだが、
問題は仕事がおわり、事務所に戻ってからの、新人ちゃんの態度だ。
マスターキーを事務所に返す為、私は事務所に戻った。
ドアを開ける。 「?」
いつもなら、フロントマンの方から「お疲れ様です」と、
挨拶があるのだが、事務所はシーンと静まり返っている。
私が言う。「お疲れでぇす。」
すると、面倒くさそうに、しかも横目で新人ちゃんが
「お疲れ様です。」とこたえる。蚊の鳴くような声で。
横目ですよ!!目だけこっちにむいてるんですよ?!
お前は能面かっ!
お客さんと同じくらいとは言わないが、せめて口元だけでも
笑ってもバチは当らんぞっ?!
冷ややかな空気が流れる・・・
ドアが開き、チーフ登場。
途端、頭のテッペンから声を出し、
「あ、今、電話がありましたぁ。10分後に又かけてくるそうですぅ。」
・・・・・・一回、殺すか?
そしてまた、チーフの後をうろうろしている。
こに風景をKが見たらどうするだろう・・・と、いらん心配をしながら
今度は私が横目で新人ちゃんを見る。
しかし、こんな女が野放しにされてていいのか?
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