物理的な、 其の、 温熱作用は。
確かに。
自身の内なる領域に迄、 侵食するから。
時に人は。
物理的な温かさのみを、 求めて、 已まないのかも知れないけれど。
想いの奥底の、 受容体は。
決して。
物理的な温感に応ずる事など、 無いのだ。
其れ故に。
例え、 今夜の様に。
出先で、 独り在る時でも。
こうして、 頻繁に文が交わされる事の多い、 今こそ。
寧ろ、 温かな想いに包まれる。
「久しぶりに。」 「夜一人で寂しかったでしょ?(笑)」
丘の上から届く、 其の文に。
ふと、 笑みを零した。
違うよ。
今夜は、 寧ろ、 寂しく無い。
---------- References Sep.24 2006, 「封じた想いが生きるでしょうか」
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