自身を構成する、 要素は。
必ずや、 異なる二つの流れを、 汲む筈だけれど。
其の、 一方の流れが。
一端すら、 表出せぬ時に。
何を想うのだろう。
得られる筈の、 充実感が。
一部、 欠如するのだろうか。
自身が、 否定されたとの想いを。
心に、 宿すのだろうか。
待ち望んだ喜びに、 加えて。
意地に近い想いが。
強い口調と、 自慢気な顔に。
秘められて居るのかも知れない。
睫毛の長い所が、 母似だと。
そう口にした、 来訪者の目の前で。
「ほら!」 「良いところは全部私似じゃん!」
抗議するかの様に。
姫は、 俺へと主張した。
初めて、 似てると言って貰えて。
本当に、 良かったね。
---------- References Feb.24 2006, 「お怒りでしょうか」 Feb.20 2006, 「紛れも無い血でしょうか」 Oct.31 2005, 「二つの色の何方でしょうか」
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