雲間の朝日に想うこと


< 貴女を奪っても良いですか >


好きになれば好きになるほど、
夢中になれば夢中になるほど、
狂いかけて壊れ始めた自分が鎌首をもたげてくる。

そこから一歩も身動き取れない自分が怖くなって、
キョロキョロと周りを見てみたり、
自分の家に帰ってみたり。



心の容器は貴女で溢れている。
心の中身は貴女に埋もれている。

自分勝手な都合の良さは、
ちゃんと向き合えばただの虚勢の裏返し・・・

毎晩の闇が現れる度にその事に気がついて、
心臓がざわめき出す。





素直に狂ってしまえば・・・
自然に壊れてしまえば・・・
きっと楽だろう。

けれどそれは望むことの出来ない道だから、
罪悪感だけは忘れないようにと自分を戒めて来た。


 彼女からあなたを奪いたいわけじゃないけれど、
 私だけを見ているあなたが欲しい


そんな矛盾だらけの貴女の言葉・・・

矛盾だらけのお互いの心だから、
もしかしたら理解できるんじゃないかと考えてみるけれど、
狂いかけ壊れ始めの頭でそんなことを考えるのは、
結局無駄だと気付かされるだけ。

いっそ「奪いたい」と言って欲しい。

それとも・・・
俺が地雷を踏んで見せようか?


2001年12月05日(水)


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