ホテルに着くと、最初に部屋の写真を撮ることにしているが、いずれも四つ星クラスということでグッズも充実している。いらぬ持ち物を持って来すぎた。 まあ、ホテルで暮らすわけではないので、気にすることはないのだが、それでもほんのひと時にくつろぎができれば、旅の満足感もワンランク上がるというものだ。
ところで、バスルームにはどのホテルにもトイレと隣り合わせでビデが設置されている。最初、男性には関係ないものと思っていたが、添乗員の説明によると、ヨーロッパでは男女関係なく使用するようだ。
それではとさっそく使ってみた。用を済ませたあと、そのままの体勢で横にあるビデに乗っかった。しかし、「シャワレット」と違って温水を出すボタンなんかない。単に蛇口があって、水と温水のつまみが付いているだけだ。あとは温度を加減しながら両方を少しずつひねって、いい塩梅の温水を作りださなければいけない。それもしゃがんだ格好で。
へたにひねると、やけどをしてしまうことになるのである。それに水道の蛇口なので太い水が出てくるが、当然勢いがない。ダダダッとかかるのはいいが、どうもすっきりとしない。やはりあの「シャワレット」にはまったくかなわない代物だ。あらためて日本の技術、アイデアを再認識した次第である。
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