トレドの街でひときわ目を惹くのは大聖堂である。 天に突き刺さるようなするどい屋根は、ここトレドに限らず、これから訪れることになるキリスト教関係の建物ではよく見かける。威厳を保つための象徴のようでもある。
中に入って見学することになったが、残念ながら撮影は禁止である。日本の神社仏閣に比べてはるかに雄大である。石造りということもあろうが、身が引き締まるようで厳かな気分になってしまう。 内部はいたるところで修復が行われている。この修復はここトレドに限らず、ポルトガルでもよく見かけることができる。新しく手を加えることになるが、遺産を継ぐということからも重要な仕事になる。
外からこの雄大な大聖堂をカメラに収めようとしたのだが、近くではうまく入らない。ワイドレンズという広い範囲を写すことのできるレンズが必要だろう。しかし、このワイドレンズというやつ、どうも現実に見える形とかけ離れてしまうので好きではない。 よくホテルや会場の紹介写真で、とても広く見えるので入ってみたが、実際には小さかったりすることがよくある。これなんかレンズの魔法だろう。目で見ると同じように写し取ることができるカメラが発明されないものかと思ってしまう。
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