2005年03月16日(水) |
スペインの巨匠・ピアノリサイタル |
昨日、ピアノリサイタルがあった。
その日になってyakoちゃんに電話をしたのだが、「そんなに急に言われても・・・う〜ん」とうなって、ひさびさのデートを断念した。 というわけではないが、娘を連れて行くことにした。
このリサイタル、中林淳眞先生から「行かないかね」とお誘いを受けたので、チケットを2枚購入したものだ。 『ウンベルト・クアグリアタ』。プロフィールをみると、私と同じ年齢ではないか。ウルグアイ生まれではあるが、スペインのマドリード在住40余年とある。1995年にスペイン王室文化勲章をカルロス王より授与など、数々の賞を受賞している。
開演前の中林先生の解説では、先生との20数年来の友人であり、競演は100回を超えるという。 ギター界の巨匠である今は亡きアンドレス・セゴビアからも賞賛の辞が寄せられている。
演奏プログラムは1部がクラシックの名曲、そして2部はスペインの音楽となっている。 リスト、ショパン、バルトークの曲を情感たっぷりに歌い上げた。 想い入れのためか、腕、身体のリアクションが激しい。娘に「こういうの、やったら」と言うと、「きらい!」と一言。
2部でのスペインものでは、やはり自身の音楽としての意気込みが感じられた。 アルベニス、グラナードス、ファリャと次々に18番を披露してくれた。 ピアニッシモからフォルティッシモの落差が激しいくらいついている。フォルティッシモではピアノの弦がびびっている。するどい金属音が耳に届くのだ。 会場がシンフォニーホールのスタジオだったため、3メートルほどの近くで聴いたため、余計にそう感じるのかもしれない。
ひさびさに音楽を堪能した感じで、心地よい帰路につくことができた。
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