管理人トシの日記

2005年03月15日(火) トレド・その歴史と芸術 2

トレドの位置的なものは、スペインのほぼ真中、マドリードから南へ50、60kmというところか。
そういうこともあってかどうかは知らないが、長い間スペインの都として栄えていた。それと地理的な環境も少なからず影響していたようだ。

北を除く3方向を、スペイン最長の「タホ川」がぐるっと取り囲むように流れている。そのため敵から攻められたときの自然の要塞として、その地形が大いに役にたったようである。
実際、タホ川の南側に位置する高台から眺めると、実によくできた砦であることがわかる。また、現在の街からも当時の様子がうかがえるのだが、町中をうねっている道は迷路のようになっていて、目印を確認しておかないと迷子になること必至である。

ところでトレドが歴史に登場するのは紀元前というから、ちょっと日本の感覚ではだめのようだ。
イベリア半島に進出してきたローマに征服されたわけだが、このローマ支配の600年もの間に道路網やら橋がかけられるなどして、キリスト教も浸透していったようだ。
そして6世紀に入ると都として栄えていった。その後はイスラムの時代になり、さらにキリスト教徒によるレコンキスタの時代というように変遷していく。
時代はすすみ、16世紀になると、トレドは統一されたスペイン帝国の都として繁栄するようになったということだ。


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管理人トシ