そうこうするうちに機内食が出てきた。200人近い人たちに配るわけだから大変だろうが、それでもスタッフがけっこういるためか、ほどなく手元に届いた。メニューは2種類あり、どちらがよいかを聞いてくるのだが、「チキン」とか「ビーフ」とか単語を言うだけになってしまう。飲み物はアルコールを含めて4、5種類あるのだが、欲しいものをどう伝えてよいかわからない。そのへんは、旅慣れた人たちは手際よくふるまっている。 けっきょく白ワインをもらうことにした。それも指差して、スチュワーデスがこれかな?という仕草に、うんうんというジェスチャー。ああ、嘆かわしい・・・。
狭いシートにはさまれながら、スプーン、フォーク類を落とさないよう気を使って食することになる。このテリヤキ・チキンはご飯といっしょのパックに入っていて、いまいち見た目はどうかなという感じだったが、これがなかなかおいしい。日本人向けの味付けにしているのかどうかはわからないが、甘味があって食がすすむ。まあ、「テリヤキ」というもの自体、日本にしかないのかもしれないが。
普段は食事をするときにアルコールを飲むことはほとんどないが、今回ばかりは車に乗るわけでもないし、食事ごとにあれこれとリクエストすることになる。
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