Not One Night - 2004年12月20日(月) 言い忘れていたのだけれど、あのひとがあのときどうしてあんなに怒ったのか、わたしがあのひとの何を傷つけたのか、やっと、感覚として理解できました。 同時に、心から、申し訳なかったと、反省しました。 あれは…あんなこと言われたら、傷ついて当たり前ですね。 わたしの言う「忘れる」について考え込んでしまったというあのひともじゅうぶん理屈っぽいけれど、その結果として、「きみの文脈に沿って考えれば、俺は確かに忘れるのかもしれないね」という結論を出してくるあたりは、わたしの好きなところでもあり、嫌いなところでもあります。 でもそういうやりかたから抜けられないこともわかっているし、お互いさまだし、それに本当のことはお互いわかっているから。それでいいけど。 「まあそんな恋もあるだろ。」 ―これは恋なの? 「恋じゃないの?」 ―恋だったの?知らなかったよ。 そうか恋だったのか…じゃあもっと楽しめばよかったよ。 「なんだそりゃ。」 ―だって、ただ単純に楽しい時期とか、そういうのなかったもん。 気がついたらあほみたいに時間経ってて、 しかもその間に大人になってしまったし。 「そうだな、お互い、いつの間にか大人になっちゃったな。 昔のようにはいかない。」 ―良くも悪くもね。 「うん。」 これ以外の自分も確かに在ったし、それが嘘だったとは決して思いません。でも、今たしかなことは、やはり、たったひとつなのです。 -
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