結 - 2004年12月28日(火) もう何年も、誰かと音楽をやることでしか手に入れられないと思ってきたものがある。 簡単に手に入るものでないことはわかっていたけれど、ここに来るまでずっと手に入らなくて、期待しては失望することを繰り返すそのたびに、音楽が信じられなくなっていった。 だから、これを最後にして信じてみようとほんの少し思ったあの瞬間のことは、今でも忘れていない。それ以来すべてを賭けてきたから、「ここにいること」への自信を失くしたことは、一度もない。 そして、わたしは確かに、欲しかったものを手にしている。 わたしの欲しいものが手に入らない場所でなら、音楽をやりたいとは思わない。だから一人で音楽をやりたいとは思わない。もしもこれから二度と音楽ができなくても、一片の悔いもない。 音楽をやっているから出会ったのではない。これは、本当に、稀にみる幸せな出会いなのだ。それに気づけたら、世界が変わる。そして、何よりも、自分が変わる。 -
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