桃 By 槇原敬之 - 2003年09月08日(月) 抱きしめたいと言う言葉の 意味とは裏腹に 不安や寂しさを君に 押しつけようとしてたんだ ここに来る途中に君の 好きな桃を選びながら 救われることしか頭に なかった最低な僕 君のようになりたいはずなのに 駆け引きのない気持ちを いつもくれる君のように 高い場所に実を付けた 桃に手が届くように 君を抱き上げることさえ 思いつきもしなかった 高い場所に実を付けた 桃に手が届かない君に 気付かないような僕の手は 柔らかいものを潰してしまう 駄目なところをたくさん 僕の中に見つけても どうして嫌わないで 一緒にいるのと聞いた時 そんなことで変わるような 気持ちしかない人に 好きと言われるのは自分も いやだからと答えた 一人では感じられなかった気持ちが 僕の中で実る 君の言葉で実る 高い場所に実を付けた 桃に手が届くように 君を抱き上げることが 幸せだと僕は気づく 今までどんなに知りたくても 知ることのできなかったことを 一つ一つあきらめずに 僕は君と知っていく 高い場所に実を付けた 桃に手が届くように 君を抱き上げることが 幸せだと僕は気づく 一人占めすればいいのに 地面に足をつけた君は 一緒に食べようと笑うから 桃はもっともっと甘く香る 会いたい人がいます。 -
|
|