親友と霧を抜ける - 2003年09月09日(火) 親友の運転する車に乗っていた。 真夜中で、場所は深い山の中だった。 濃い霧の中を走っていた。 視界はほぼ数メートルと思われた。 ライトに照らされた黄色い中央線もほとんど見えなかった。 引き返すことはできなかった。 途中、ふたりで車を降り、ドアを閉めてみた。 何も見えなくなった。 ただ親友の声だけが聞こえた。 本当に闇だった。 本当に闇の中にいた。 あたしは車の運転ができない。 霧を抜けたのは親友の力で、あたしの力ではない。 それでも言おう、「親友と霧を抜けた」と。 -
|
|