「Any」

いままでそうやって時間を忙しさの中で握り潰して来たからかな。
いま、不思議なくらい時間があっても「暇」だとは思えない。
ぼぅっとしているには違いないのだけど。

暇なのは結構な事。けれど腐食するような感覚に苛まれる。
茫洋とした時間に違和感を感じつつ、だいたいはとりとめもなく過ごしてしまう。
その時は確かにそれなりに愉しく過ごしているのだろうけど、記憶に残らないような或る意味、イノセンス的過ごし方で。
時間に余裕を感じられれば、こころにもゆとりが出来る。それを感じている。
なにより、お金で買えないもの。
その原石をどう磨いてどんな宝石にするのか、
或いは原石のままを良しとするのかはその人次第になるのだけど。


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