「ボーナスの季節ですね。」

でもわたし、正社員なのに今までまともに貰った事ありません。地震とかテロとか戦争、北海道の洞爺湖災害もそういえば理由にされましたね。そういった感じで毎年なにかにつけて全社揚げてボーナス削減を大義名分でゴウ。

うがー!!!

かみついたろうかと思います、毎度。規定を本社が決めるのでそれ以上は出してはダ〜メ〜な〜の〜さ〜。支店長は社員と本社との板挟み状態。それが少しは解るので何も言わずに感謝だけします。これが今年血の涙を流しながらがむばったわたしへの評価なんですねふうん、ってというのは少し嘘で、貰えるだけありがたいですよとその苦労を労ってあげたりする気配りやさんを気取ります。

雑記全部を移せていないので記憶が朧だし探すのも面倒なので確認しませんが、此処のずっとずっと前に書いたかも知れないし書いてないかも知れない事なのですが、わたしは今の支店長の前の支店長をそれはもう強く尊敬していて、いまの支店長もそれを直に見ていたし、わたしの中をいまの支店長のやり方で塗り替えるという事が果たして出来るものなのかと思っていたのです。

機会のようなひとだと思っていたいまの支店長。凡そはその通りだけどとても頑張っている。そういう背中を見て部下はついてくると彼も思っているのだろうし、わたしも思っている。意見が合わないし性格も合わない。けれど頭を硬くしないでいようと思った。斜に構えないでありのままを見ようと思った。

直に携帯に支店長から電話が入る。今日を休日にして家で引きこもっていたわたしだけがボーナスの明細を貰っていないのでそれを明日営業マンから貰って欲しいとの事で。決して多い額とは言えないけどそれでも入社以来いちばん多い額。不足分は本社には内緒で現金で支給するから内緒にとの事。

暇だったのであまり儲かっていない筈なのに。すごくがんばったんだろうな。あんまり無理すんなよと言いたいな。シャイン旅行なんてのもまともに行かせて貰ってなかったわたしたちとの「海外旅行」という約束ももうすぐ果たす彼。会社に期待してなかった分、やっと報われたいまなんだかとてもスキーリした気分。


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