「Title of mine」

今でも、サヨナラという言葉がどうしようもなく苦手だ。
言ってしまえばそれきり何もかもそこで終ってしまう。二度と、名前を呼ぶ事すら無いのだと。もういいよと思うひとには難なく吐けるコトバなのに。突きつけられた時は眼の前を塞がれる。自分でそうやって仕向けた事でも身勝手に嫌がる。
だから何時も差出す、或いは返すのは「GOOD LUCK」
これがわたしの、わたしなりの訣れの言葉。

痛い想いをしないように、こころに入れるという事を極力避けてきた。冷笑を浮かべていれば、壁を造っていれば痛くない。
孤独でいい。孤独がいい。誰も解らなくていい。誰も居なくていい。失う時、痛いから。治癒しない傷に血を流し続けるから。依存しないように生きてきた。依存の強い人間だから。自分の幸福すら自分で決められない、曖昧な生き方しかしていないから。他人の言葉に耳も貸さず、思い込む事で遣り過ごそうとした。

要らないんです。要らないんです。信じるという事が怖いんです。
わたしが今まで築き上げたものは何だっけ?痛くないように、その為だけのもの?

「Title of mine」
BUMP OF CHICKENの歌ですね。聴いた時は泣きました。
何でここまで、完全に見透かされ鋭く切り込まれているのかと恥ずかしくもなりました。今も、何時までもやわらかい痛みを与えてくれるスペシャルな歌です。
藤君が「自分を歌った歌」だとファンの方が言っていました。それならわたしと藤君は同じ部分があるのかも知れません。


人に触れていたいと思う事を恥じて
嗚咽さえも噛み殺して
よくもまぁ それを誇りと呼んだもんだ あぁ
BUMP OF CHICKEN「Title of mine」




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