「躯に循る毒」

ずっとつけてすらなかったテレビ。最近、ドラマやら、映画やら、主に邦画を借りてきて見ている。

天体観測。面白くないですね。捻くれ者のわたしは斜に構えて観てしまいます。何年か前にやっていた浜田省吾の歌の題名と同じ、なんたら言うドラマのリメイクかと思いました。「悲しみは雪のように」?わたしこのドラマ、とても嫌いだったので最後まで観る事に耐えられなかった。

天体観測の中でふと考えさせられる台詞。自分に嘘を吐くな、という台詞。このドラマ以前にも何百回聞いたかわからない。逆に訊きたいが、どれくらいの人生範囲、自分に嘘を吐かず心そのままにいられるというのか。自分に嘘を吐くという事は極力避けた方がいいよ。勿論。吐いた嘘が時間に中和される程度のものならいいのだけど、何時かその時吐いた嘘が毒となり、躯を循る。今より先の未来での長い時間、その嘘に囚われ続ける事になる。後悔という、どうにもならない毒素で。

だから失っていない振りをする。大切なものを何も無くしていない振りをする。自分のこころを見失っていない振りをする。

大人になる程、人生なんて振りだらけです。


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