「シャイン」

時が経っても不思議と憶えているもの。忘れてしまえないものや、言葉を交わした事は少なくても、何故かこころに浮かび上がる存在や、飾らないスタイルや、擦り減らない敬慕に。

触れていたいと告げられる環境があって、徹底的に拒否されない現状があって「待っているよ」と応えてくれる言葉がある。そしてそれを素直に歓べるこころがある。

淘汰。固有のプライドが求めるもの。
見るのも自由、見ないのも自由。選ぶのも自由。選ばないのも自由。
触れていたいと告げるのも自由。触れていて欲しいと希うのも自由。
求めるのも、棄てるのも、リンクを繋ぐのも、外すのも、自由。

通り過ぎてゆくだけの景色と変わらないヒト達の中で、疼く心を抱えて、何かの途中で、交わり続ける時間と言葉を一瞬で棄てながら、そんな自由の中で、視覚を奪い合えたらいい。静かに静かに切れそうで切れないものが在ればいい。



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