「月の素顔」
NEGATIVEとPOSITIVEを漂う。
表裏一体に己の心が溶け合う瞬間を幾つ感じられただろう。
わたしは傷付く事が出来ない。己の硬い殻を感じている。
言葉を失くしたまま、自分の内に在る月を感じている。
精神で掻き消しても、心で疼く月を。
残留する刹那は哀しい。
救いを求めても今、その刹那は此処に無いように。
譬えそれが昨日の事だったとしても、同じ形として決して戻らないように。
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