セクサロイドは眠らない

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2001年08月11日(土) 美少女人形 − 「私、あなたのしたいこと、知っているわ。」 −

「ねえ。遊んでよ。」

男が振り向くと、そこには、愛らしい12歳くらいの少女が。柔らかく波打つ髪、ピンクの頬。目は、角度によってブルーともグレーともつかない。自分が美しい事を、その魔力を、知っている少女らしく、まっすぐに見つめてくる。

男は、間近で見て、その美しさに息を飲む。たしかに、彼は、少女を好む。だから、チラチラと視線を投げ掛けていたのだった。

「ねえ。私の事、好きなんでしょう?」
「あ、ああ・・・。」

手の平にじっとりと汗をかき、喉がカラカラになって、しゃがれた声しか絞り出せない。

「じゃあ、一緒に行こう?」
「ああ・・・。そうしよう。」

その時、初めて少女は嬉しそうに笑う。

--

少女は、誰もいない屋敷に男を連れて行く。ひっそりと黴臭く、長いこと、生きている人間が出入りした形跡もないその屋敷に、男は魔法に掛かった様にフラフラと少女に付いて入る。

「ねえ。何して遊ぶ?」

天蓋付きのベッドの上で、少女は楽しそうに笑う。

「私、あなたのしたいこと、知っているわ。」
少女は、服を脱ぎ、ベッドに横たわる。男には、もう自らの意志で体を動かすことができない。

「ねえ。遊ばないの?」
少しふくらみかけた胸。淡い乳首。なめらかな下腹部から続く、まだ、ツルリとむき出しの、その、愛らしい切れ込み。

少女は、男の体に馬乗りになって、甲高い笑い声をあげる。

「ねえ。私、知ってたわ。こういうことしたいって、あなたずっと私の事見て考えてたでしょう?私の服を脱がせる想像をしていたでしょう?私が、あなたに痛いことされて、泣き叫ぶところも。」

自分の意志とは関係なく、男の体は動く。少女の髪を引っ張り、そのかすかな乳首の突起に歯を当てる。少女の脚を乱暴に開くと、その、淡く美しい部分を無理矢理押し広げる。

少女が黄色い歓喜の悲鳴をあげる。

「ねえ。こうしたいと思っていたんでしょう?」
男は自分が何をしているか、もはや分からない。少女の声だけが響く。

--

少女は、その、ひっそりとした屋敷から出て、一人街へ。

その、自らのあまりの美しさに、少女は血を吐くほどに祈った。私に、永遠の美をちょうだい、と。

願いはかなった。

あれから随分長い時が過ぎて、私は一人ぼっち。

もう、お父様もお母様もいなくなってしまった。召使も、庭師も。

誰か、遊んで。

少女は、彼女の美貌に魅入られて、彼女に魂を投げ出して遊んでくれる大人を探しに、街に出る。

--

「おねえさん、遊ぼう?さっき私のこと見てたでしょう?私のこと、好き?」

少女がその柔らかく小さな手を繋いで来ると、誰も逆らえない。少女にしては不自然に冷たい、その手に。


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