セクサロイドは眠らない

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2001年08月06日(月) 熱にうかされて、私の細い腰が砕けてしまうほどに強く私を突き上げてくる

いつからだろう。私の体の中に蛇が住み着いたのは。気が付くと、私の中に、大きくて白い蛇がいた。蛇は、毎月、月のものがやって来た後で、荒れ狂う。私の体は、裂けてしまいそうに苦しく、蛇の言う通りにしなくてはならない。

私は、その、白い肌で、漆黒の髪で、唇に載せた紅で、男を誘う。男は、いとも容易く、私の後を付いて来る。

「ねえ。どこか二人になれる場所に行きましょうよ。」
「ああ。」

蛇が早く早くとせっつくので、私は苦しさに耐えかねて懇願する。

「ねえ。ここで抱いて。」
「ここでか?」

しん、と静まった学校の中に入りこむと、私は、身もだえする熱さに焼き尽くされそうになって、服を剥ぎ取る。男は、私の熱さに当てられたように、私の上にかぶさってくる。

「ねえ。熱い・・・。」
「俺もだ。お前の肌は冷たいのに、お前の体の中は燃えるようだ。」

男も、熱にうかされて、私の細い腰が砕けてしまうほどに強く私を突き上げてくる。体の中の炎が、男と私を包んでくる。私は、炎の中で悲鳴をあげる。

--

全てが終わると、私の体の炎は静まる。男は、焼き尽くされて、その姿はどこにもない。蛇は、冷たい体で私を愛撫する。

--

私は、恋をした。

蛇は、そんな私の心を見透かして、怒っていた。私は、彼だけは蛇に焼き尽くされないようにと祈った。月のものが終わった時、蛇は、また私の体で暴れ出した。私は、その日、内側からは開けることのできない部屋に閉じこもり、人に頼んでしっかりと鍵を掛けてもらった。

蛇が出て来て、怒った。

私の体は、あらゆる場所から血を流し、苦しみに悶えた。

とうとう、蛇の炎は、私を焼き殺す。

その蛇は私自身が生み出したものだと知っていた。恋を知ることなく、男達に憎悪をたぎらせていた私自身が生み出した、その炎で。

それでも、恋を知った私の心は、幸せだったのだ。


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