セクサロイドは眠らない
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2001年07月21日(土) |
服を脱ぎなさい。借り物の欲望でセックスしましょう。 |
痣だらけの少年は、私の部屋に入ってくるなり、必死の目をしてこう言った。
「僕をドールにしてよ。」
いいよ。
彼の心が流れ込んでくる。哀しみよりずっと先に行ってしまった心。怒りよりもずっと冷たくなってしまった心。ドールより空っぽになってしまった心。彼の最後の望みは、「これ以上殺され続けないこと」。
目を閉じて。
そう。
次に目を開ける時、あなたはドールになっているから。
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1、2、3、パチンッ。
はい、目を開けて。気分はどう?
「素敵だ。」 少年は微笑んだ。
行きなさい。空洞の心と、再生し続ける肉体で、人間の卑小な欲望を見ておいで。
--
ある日、彼が部屋にやって来る。
久しぶりね。 「うん。たくさんのものが見えたよ。前は何も見えなかったのに。」
それでいいのよ。あなたの体に、たくさんの人間の欲望が流れ込んで満ちているのが分かるわ。
服を脱ぎなさい。借り物の欲望でセックスしましょう。
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