セクサロイドは眠らない
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俺はさ、男の子だから
愛人業
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結局、言葉を返せないのが悲しいと思った。
その事実、そのものは、「善い」でも、「悪い」でもなく、石ころのようなものだ。だが、私は、またいで歩けなかった。つまづいて転んでしまった。途端に、ただの石がむしょうに悲しい石になった。
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体の空洞に次元のよじれが入りこんで、私は、終わらない生を行き続ける事になったのだ。
何億年もの時が過ぎ、熱く燃え盛る月や、冷たく凍える太陽を見た。
何度も同じ過ちを犯し、何度も同じ哀しみに泣き、何度も同じ欲望を飲み干して来た。「生」はリプレイするたびに、さまざまな景色を私に見せてくるのだが、結局は同じところに行きつく。メビウスの輪の繋ぎ目に。
あまりにたくさんの哀しみが体にこびりついて体内で共鳴するのを、今日も抱きしめて生きていかなくてはならない。
だから私は待っているのだ。毎夜、毎夜、地獄から救い出してくれる「あなた」が現れるのを待ち続けている。せめて、望む事が間違いでありませんように、と祈る。ブリキの木こりは、おがくずの心臓を抱きしめる。
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