セクサロイドは眠らない
MAIL
My追加
All Rights Reserved
※ここに掲載されている文章は、全てフィクションです。
※長いこと休んでいてすみません。普通に元気にやっています。
※古いメールアドレス掲載してました。直しました。(2011.10.12)
※以下のところから、更新報告・新着情報が確認できます。 →
[エンピツ自由表現(成人向け)新着情報]
※My Selection(過去ログから幾つか選んでみました) → 金魚 トンネル 放火 風船 蝶 薔薇 砂男 流星群 クリスマス 銀のリボン 死んだ犬 バク ドラゴン テレフォンセックス 今、キスをしよう
俺はさ、男の子だから
愛人業
DiaryINDEX|past|will
夜、「誰か」のそばで一番中雨の音を聞きながら。
昨夜の行為の名残を、体に感じて。「誰か」が乳首を執拗に吸い続けるので「いたいよ」と思わず声をあげるが「ああ、ごめん」と誤る唇に、自分で乳首を押し付ける。痛くして。もっと、痛くして。あなたが帰ってしまった後、痛みの記憶だけがあなたを思い出す手がかり。快楽の記憶は、儚くて、「誰か」の挿入の記憶が別の「誰か」の挿入の記憶に入れ代わってしまうから。指で、もっと強くかき回してとねだる。
「誰か」が部屋に来た時には降ってなかった雨が、行為が終わった頃には降り出している。
「今日、泊まって行こうか?」 と、顔色をうかがうように、そっと訊ねてくるので、笑って 「どちらでも」 と答える。
「お前って男みたいだよなあ。セックスが終わったら、俺のことなんかどうだって良さそうにしさあ。」 とあきれたように、つぶやくので、 「そんなことないよ」 と、「誰か」の上にまたがる。
「誰か」の広い胸に頬を摺り寄せて、乳首を舐める。「誰か」がうめく。指で引っ掻く。「痛いよ。爪立てないで」と言うので、笑って、「あなたも痛くしてあげる」と言う。あなたには、痛みの記憶は必要ないの?
--
「どうしてこんなに濡れているんだ」 と言われて、自分でもどうしてだろうと思って、お腹を空かせてヨダレを垂らしているんだよ、飢えてるから、と言おうとする声は喘ぎ声になって、最後まで言葉にできない。のどに声がからまって、鼻から抜けて行くと、動物の鳴き声みたいでおかしくなる。
|