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店長のガラクタ部屋
つかちゃん

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2002年09月25日(水)
小倉遊亀(おぐらゆうき)展



定休日の水曜日。
朝ゆっくり寝ていると妻たかちゃんに起こされた。

「小倉遊亀展 見に行こうよ」

「んぁ?あぁ、行こう行こう」

と答え、遅い朝食というか早い昼食?
あ、ブランチなんて言葉がありましたね。
でも最近使われない気が・・・。

私はTシャツとジーパン。
それとロシアのカメラLOMO。
妻は着物。紬の単衣。
FITに乗って2人で出発。
行き先は東京国立近代美術館。

それまで知っていた日本画と何かが違う。
それはカメラ的な目線なのかも。
それとも不思議な空気感?

美人は美人に、そうでもない人はその様に。
モデルの帯締めが緩んでいてもそのままに。

ある絵のモデルの女性の締めている帯締めを見てビックリしました。
巾広めの手組の帯締め。
かなりの熟練者によるしっかりした組と使い込まれたしなやかな手触りの帯締めであるということが感覚としてわかるのです!
これほどの帯締めを締めているこの女性はかなりお金持ちなのでは?
そう思いましたらあとで買った本に「某大企業の社長夫人」とありました。
それほどまでもリアルな表現力!

博多献上のサラッとした堅さ。
ちゃんと着ているのに楽に崩すところは絶妙に崩して着物を着こなす女性。
江戸切り子の花瓶の堅い冷たさ。
良い香りがしてきそうな桃。
何gなのか見当が付きそうな巨峰。
驚きの連続で会場を2周しました。

そして103才で亡くなるまで絵を書き続けたその最後の作品は、
たぶんきっと作者が一番好きだった斑入りの椿の花でした。