★横山秀夫。『顔 FACE』

お友達のお年玉プレゼントでいただいた本。
先に、仲間由紀恵さんのドラマをちらっと見ていたのだが、
読み終わって思うことは「見てなきゃよかった」。
そう、まーーったく違いました。
先入観、恐るべし。
これは、あのドラマのようなのではなく、
平野瑞穂という1人の女性が、毎日些細なことで
喜んだり悲しんだり怒ったりしながら日々を過ごしていく、
彼女の等身大の思いを伝える物語だった。
あまりにリアル過ぎて、感情移入が苦しかったりする場面もある。
そういう意味では、乃南アサさんのキャラクター「音道貴子」と
私の中でリンクしたりもした。
が、警察という閉鎖された男社会の中でなんとか
突っ張りながらもがんばる瑞穂の姿がよく描かれていると思う。
彼女の抱えているものは少し特殊かもしれないけれど、
きっと婦警さんたちは毎日、あんな風なんだろうな。

最後が何か続きを予測させる???
2004年02月06日(金)
By ちゃいむ

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