最初は怖くてどうなることかと思った(小心者)。 が、ドキドキしながら一気に読み終えた。 ミステリで言えば、この主人公とその回りの女性は明らかに追われる側。 そういうのはなかなか感情移入しにくいので、読み進まないのが常なの だが、ちょっと前にやっていたテレビドラマをちらっと見たことがあり、 イメージが勝手に動き出した感じで、なめらかに読めた。 それにしても・・・・登場人物たちはあまりにもリアルすぎて、傍観しか 出来ずにいた。
ドラマでは、主人公が田中美佐子さんで、ほかに渡辺えり子さんなどが 出ていた。 田中美佐子さんもけっこう凄みのある演技をしていたと記憶するが、 原作の雅子はもっとすごかった。 もちろんラストなどは全然違ったと思うし、なにしろ登場人物に原作に ないひとがでてたんじゃなかったっけ?? 事件に巻き込まれ、坂道を転がり落ち、崩れていく女性達がこのまま どこへ行くのかなあ、と思いつつ壊れきった空虚な終わりを予想していた のに、このラストの凄まじさはどうだ。 解き放たれ過ぎかも・・・・怖いくらいに。
怖いと言えば、例のシーンはリアルでめっちゃ読み飛ばした! あの手の描写は、やっぱり苦手かも。
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2001年08月23日(木) |
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