よそのサイトで、「久しぶりの音道貴子!」というフレーズを 見かけた直後に、図書館で発見。 すぐに借りたが、よく考えてみると、これは先に読んだ『鎖』と 『凍える牙』とのちょうど間の出来事をつづった、連作短編集。 「ひさしぶり」というのは、文庫で新刊が出た、という意味だったのだ。 相変わらず、彼女は頑張って走り回って生きている。 いっぱいいっぱいのリアルな日常が、ささいだけれど奥の深い事件と交錯 して、次々に展開していく。 彼女のようにはなれないけれど、彼女の気持ちがわかるのは何故だろう? 同じオンナだから、という単純な理由だけではあるまい。
表題作「花散る頃の殺人」は、哀しく、切ない。
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2001年08月22日(水) |
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