★乃南アサ。 『花散る頃の殺人』

よそのサイトで、「久しぶりの音道貴子!」というフレーズを
見かけた直後に、図書館で発見。
すぐに借りたが、よく考えてみると、これは先に読んだ『鎖』と
『凍える牙』とのちょうど間の出来事をつづった、連作短編集。
「ひさしぶり」というのは、文庫で新刊が出た、という意味だったのだ。
相変わらず、彼女は頑張って走り回って生きている。
いっぱいいっぱいのリアルな日常が、ささいだけれど奥の深い事件と交錯
して、次々に展開していく。
彼女のようにはなれないけれど、彼女の気持ちがわかるのは何故だろう?
同じオンナだから、という単純な理由だけではあるまい。

表題作「花散る頃の殺人」は、哀しく、切ない。
2001年08月22日(水)
By ちゃいむ

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