加納朋子強化月間(笑) 連作短編集。扉に書かれている『可愛らしくもしたたかな、女たちへ』の 応援歌といったところか。 物語運びのうまさ、謎解きのシチュエーションの巧みさは相変わらずだが、 ここに出てくる登場人物達のウィットに富んだ会話を楽しむのもいい。 主人公の彼女は、そのスーパーぶりをいかんなく発揮しているが、 受けて立つ彼がそれに押されつつも負けてはいないので、奇妙なバランスが 生まれているように見えた。 で、これって「恋愛小説」なんだ? 作者はあとがきで「気恥ずかしい」と言っているけれど、テンポが良いので 恥ずかしがる間もなくラストまで・・・・最後はにやりとしてしまった けれども。 |
2001年07月19日(木) |
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