★太田忠司。 『天霧家事件』『久遠堂事件』

『天霧家事件』シリーズ中でも、俊介くんがメインに出てこない異色作。
野上さんはそれでもがんばりました!
ファンとしては、こういう試みは頼もしい限りだ。
事件は人間関係の謎の部分がやはり大きく影を落とす。
『久遠堂事件』いわゆる密室もの。
白骨やお堂、村、天狗のお面やからくりなどなど、古典的なイメージかな。

これらのシリーズ、このノベルズの特長かもしてないが、作者のあとがきが
ついている。
なんだかこれを読むのが楽しみなのだ。
作家がどんなことを考えながらこの話を書いていったのか・・・
それに触れるとまた、親近感がわく。
この本のあとがきで、「僕が小説を書き続けるのは、『僕がひとりではなかった
ように、あなたもひとりじゃない』と言っていくこと」とある。
(文章はちょっと違うけど)
そういうのを読んで、またまたファン度が増していくのだ・・・。
2001年06月11日(月)
By ちゃいむ

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