「ななつのこ」の続編、というか同じ登場人物をメインに、書簡とできごとの サンドイッチ、という形式も踏襲。 ただ、その手紙の内容は、まったく違った方向を指し示している。
短編が昔キライだった。短くて、主人公の心情にひたるひまもなくやってくる 結末。 好きな短編は星新一だけだったのに・・・最近はたびたび心惹かれる短編が多い。 「ななつのこ」(感想もどきは、ほんだな)もそうだが、この「魔法飛行」も、 短編が集まってさらに大きなひとつの物語になっている、というのがいい。 「ひとつひとつの美しい玉が、最後に糸を通してひとつの首飾りになる」まさに そんな感じ。 ピースのかけらにちりばめられた「宇宙」「空」「時」(個人的には恐竜も)。 「ななつのこ」とリンクして、ワタシのココロを心地よく揺さぶる。 |
2001年05月26日(土) |
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