「静かな大地」を遠く離れて
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2001年10月28日(日) ケイト・シュガックに逢いたい

題:135話 鹿の道 人の道15
画:石鹸
話:わしらは暮らしを変えたいとは思っていない。

雨の日曜日。休日の遅いブランチ。ルヴァン@カリスマ・パン屋(<(^^;)に
併設されたルシャレという小さな店で美味しいパンを食べるのがささやかな快楽。
正しい“プチ生活主義”にハマる現代人だし(笑)
もちろん将来は“ワタシ感覚の小物たち”に囲まれた雑貨屋さん風のインテリアで
“コダワリの食材”を持ち寄ってホームパーティーとかしたい。…ウソです♪

実際は朝、家を飛び出し際にカゴメ野菜ジュースを飲むくらいが関の山(;_:)
そういえば常用薬の件、どーもです(私信>教えてくれた方)。
最近サプリメントもろもろ研究中。絶対“飲み合わせ”悪いに違いない(^^;
どうせ不自然な暮らしなら心ゆくまでトコトン…、
でもアムス行ったからってアッチ方面はなしね(爆)
今日の夕食はレストランでギリシア料理を食べたので幸福でした。
ああ、またアテネ行きたい。そのうち服を買いに行かなきゃ。

職場でも最近、マイカップでコーヒーじゃなくてお茶を飲んでます。
コーヒーは、やはりネルドリップ系の店で、ご主人がポタポタ入れたのが飲みたい。
で、仏製の“星の王子さま”柄カップで、ほうじ茶とかハーブティーとか
フレーバー系の紅茶とか、ウコン茶とかいろいろ揃えて飲んでます。
先日直属じゃない上司にゴーヤー茶のティーバッグをあげて感謝された(^^;
そういえばアイヌの人たちが飲んでたというエゾウコギ湯を平気で飲んだ男だし、
ラプサンスーチョン@正露丸風味の紅茶も大好きなくらいだから、かなりのもんかも。
二度しか会ったことがないけど“生涯の友”と勝手に思っている方からお土産に
いただいたアラスカのブルーベリーティーもそろそろ寒くなって来るし飲み頃かも。

ダイエット7UPがお好きなアリュート系の女探偵が活躍するアラスカ探偵小説の
ケイト・シュガック・シリーズの続刊をハヤカワ書房さんが出してくれない。
ディナ・スタベノウという女性作家の作品で、邦訳は既に6冊出てるんだけれど、
原書はもう10冊になっているらしい。
だいたいこのシリーズ、ミステリー・ファン向けに出してもマイナーなご当地もの
にしか見えなくて、ちっとも受けなかったのだろう。
ちがうのだ。このケイト・シュガック・シリーズは、アラスカ好き、星野道夫好きに
こそ愛読されるべきシリーズなのだ。
彼の本を読んでいてシリアとジニーの小屋でお茶を飲みながら話している空気に
自分も浸ってみたい…と思わない人はいないだろう。それがヴァーチャル体験できる。

魅力はケイトの生活描写、っていうか食べ物描写ですな。
その点ではちっともストイックではない、われらがケイト、カリブーのバーガーが
ストーブで焼ける描写なんて絶品です。
加えて人物描写。キャラクター・ショウなんですよ、このシリーズ。
道夫さんの本を読んでいて、なんでこんなにキャラ立ちのいい人物が多いんだろう?
と邪な読み方をしてしまう向きも多いかもしれないが(<ホントか?(^^;)
「アラスカってそうなのかもしれない」と思わせる、ラブリーなキャラがいっぱい。
そのへんは「型」を踏襲するというか、作者自身ファンジン気質の書き手なのかも。
やっぱり小説は理屈じゃなく“キャラ萌え”できるかどうか、が勝負です(笑)

中でもハズせないのが、よく狼と間違えられるハスキー混血の相棒マット嬢でしょう。
寒い広大な土地と大型犬、パチパチ燃える暖炉、カリブーのバーガー(笑)

『白い殺意』『雪解けの銃弾』『秘めやかな海霧』『死を抱く氷原』『燃えつきた森』
『白銀の葬列』まで邦訳出てる。けど続刊は無理そう。
各作品解説はやめとこう。最近アラスカの油田に関心ある向きは『死を抱く氷原』必読。
アラスカ在住のディナ・スタベノウさん自身の公式HPあり。インタビューとかもある。
http://www.stabenow.com/

もはやあきらめて原書で読む英語力をつけるしかないのだろーか?
実は7冊目にあたるはずの本は去年ワシントンDCのダレス国際空港だったかで
買ってあるのです。サブタイトルは“BREAKUP”。うーむ、読みたい。
どうせなら1巻目から原書で読み直すのが英語力的には得策かも。
せっかく西東始先生とここをきっかけにしておつきあいもあるのだから、
原書を読まなきゃとも思うのですが、時間の初期投資がなかなか難しいなり(;_:)
最近また講義もHPも精力的な西東さんのHPは、こちら。勉強になります。
http://www.obihiro.ac.jp/~engliths/index.html
あ、そうそう、まさに先住民族アリュートの女探偵ものなんて、西東さんの授業の教材
にぴったりではないでしょうか?(<とまた煽ってみる 笑)


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