「静かな大地」を遠く離れて
DiaryINDEX|past|will
題:83話 鮭が来る川23 画:バッタ 話:最初の秋の、最初の鮭漁の話
きょうの感想。美味そう。以上(^^;
北海道の味覚の一つに“ジンギスカン”鍋があります。 オキナワのビーチパーティーか、北海道のジンギスカンか という感じ。“観楓会”なる秋の習慣もあります。 先日のまとめ書きの中の「義経=ジンギスカン」ネタに 西東始さんから反応メールを頂戴しました(^^)
************************** 件名:義経ジンギスカン
出張ご苦労さまです。
8月28日の「義経=ジンギスカン」ネタ、興味深く読ませて いただきました。これについては金田一京助が文章を書い ていたと思いますが(「義経入夷説考」1914位?チョット アヤシイです)、小谷部全一郎については「ああ、そんな 人がいたか」、高木彬光と長山靖生の本については全く知 りませんでした。早速本を読んで勉強します。
ところで、観光客にも有名な「義経ジンギスカン」は明ら かに<義経=ジンギスカン>伝説が元ネタなんでしょう が、そもそもジンギスカンなる羊肉料理の名前もこの伝説 とは無関係ではないのでしょうね。実は「ジンギスカンと いう料理の名前の由来」についての研究は読んだ事があり ませんが・・・。小谷部全一郎からジンギスカン料理まで つながっていれば面白いですね。来週くらいに札幌に出る ので、「義経」でジンギスカンを食べつつ、ちょっと調べ てみます。
さらに余談ですが、私の住む街帯広市から一時間半ほどの 距離に本別町というところがあります。ここは三セク鉄道 の「銀河線」と義経伝説で町おこしをやろうとしている町 です。この町は、義経が当地のアイヌに「文化」を伝えた のがアイヌ文化の発祥なのだと、これはウタリ協会が聞け ば怒りそうな話を喧伝しているようです。とはいえ、この 町には「義経伝説」では覆い隠せない?ほどアイヌ語の地 名がたくさんあり、一番有名なのは「キロロ」。これが二 箇所あって、一箇所は「嫌呂」、もう一箇所は(実はちょ っとした山を越えた向こう、行政的には浦幌町になるので すが)「貴老路」。この表記の違いはあまりに凄く、私は 「ネタ帳」にメモしてしまいました。(ついでに言えば、 これと赤井川村のキロロ・リゾートに歌手のKiroro、キロ ロリゾートを運営するヤマハリゾートとKiroro側の商標登 録をめぐる争いを絡めると、学生さんにも興味深い話がで きないか、いやいくらなんでもちょっとマニアックすぎる かとしばし考え込んでしまいます。)
小谷部全一郎の妄想のおかげで私も妄想を膨らませてしま ました。失礼しました。
「日記」、期待しています。それでは。 ************************** …「義経伝説」的なるものについては、ネタが増えたら また書くつもり。しかし“余談”の本別町の話もなかなか ごっつい話ですなぁ(^^; あと、キロロ。「嫌呂」に「貴老路」ね。 台湾とか香港の雑誌なんかでは、歌手の「キロロ」って、 どう表記されてるんだろう?(誰か調べて頂戴ませ 笑)
キロロ・リゾートの名前は知っていたし、歌手のキロロは、 98年の初めにオキナワへ遊びに行った時から知っていた。 長野冬季オリンピックとかSMAP「夜空のムコウ」とか モーニング娘。「モーニング・コーヒー」を脳内リプレイ していただけると「長い間」の全国ヒットには、やや早い 時期だったと実感していただける…かな、歌謡曲通には(^^; さて「Best Friend」で紅白、ありかな?(^^)
それはともかく、北海道の地名。山口昌男先生もどこかで 言ってらしたと思うけど、アイヌ語の音と漢字の当て字は “ボタンの掛け違い”と言おうか、あんまり幸福な形では なかったということです。でも既に100年以上の歴史と それに馴染んできてしまった住民もいる。 なかなかに奥深い問題を孕んでいるので、西東さんの考察 をまた伺ってみたいところです。 まぁ内地の地名にもヤマト言葉じゃ意味不明なのって結構 あったりしますしね。アイヌ系じゃなくて半島系も含めて。 そのへんになると『人麻呂の暗号』のトラカレさんなんか の研究の世界。近所なのでよくビルの前を通りますけど、 最近も研究発表は続けてるんでしょうかね?
というわけで、今日は西東さんにお任せの日録でした(笑)
|