「静かな大地」を遠く離れて
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以下は去年に自分ちのBBSにカキコんだ今度の連載への 僕なりの当時のスタンスです。御参考までに適当に切り貼りして引用。 (この方式で行けばかなりラクに更新できるなぁ(笑) ま、「静かな大地を読むための100冊」はやりますけど、ね。 ・・・っていうか「〜50冊」にしとこうかしら?(^^;)
<BBSすばらしい新世界よりG−Whoの過去のカキコミ引用>
しかし実際サーモン美味いんだよねー。(<『Switch』の話) 北海道に住んでいたのでサーモンっていうよりカムイチェプなんだけど。 塩漬けにして寒風に干した鮭って良質の生ハムみたいな味なんですよね(^^) 鮭が干してある光景を見ると、アラスカと北海道は“地続き”だと思います。 でもアイヌ民族が川で自由に鮭を捕れなくしたのが「明治という国家」。
池澤御大にはミチオの昇天で途切れた「北海道への回帰」を いつか果たしてもらいましょう。 ワタリガラスやエスター・シェイはもちろん、イヨマンテにも関心を 寄せていらしたミチオの遺志をストレートに継ぐべきは ご自身も帯広生まれで静内に縁戚を持っておられるらしい御大しかいません。 久間十義さん@新冠出身も北海道&アイヌのことを書いてらっしゃいますけど。 鳥海さんの言うとおり、ミチオの哲学をどう「現世」に照射しうるのか? これからの残された者の課題ですから。 ・・・しかしねぇ、拓銀が無くなって不況にあえぎ、公共事業だのみで 鳩山由起夫氏が落選しかける北海道、 ヒグマはかろうじて生息しているけれど人類と熊との生存競争の中で 「強制収容所」のようなクマ牧場を地上に在らしめてしまった北海道、 それを小説で描くのはきっと死ぬほど難しいでしょう。 村上龍氏は今月単行本になるらしい『希望の国のエクソダス』で あっさり北海道やってますけど、御大の場合また容易じゃないでしょうし。
以前に北海道の新聞のインタビューかなにかで遠い将来に北海道を 舞台にしたマジック・リアリズム的な小説の構想があるやに 話されていましたが(<うろ覚え (^^;)きっと難しいテーマなので 実現したとしてもまだまだ先のことかもしれません。 司馬遼太郎氏が『街道をゆく』で「最後はハンガリー」って言ってて 編集者が誰も「ハンガリー行きましょう」って言えないままに ついに永遠に実現しなかった・・・みたいなことにならないことを祈りつつ(笑)
<以下、しばらく後のカキコミより引用>
しかし「パレオマニア」な旅の今年が来年への伏線だった なんて流石に僕にも読めなかった(^^; っていうか「もう北海道やるんかぇ?!」というのが 正直なところだったりもする。もっとずっと先かと思った。 余程自信が出来たのか、生き急いでらっしゃるのか・・・?? 新聞連載というスタイルを「すば新」でやってみた 総括みたいなことも新井敏記さんのデブリーフィングで あまり多く語られていなかった印象があるだけに、創作スタイル として、どういう手応えを得て、次をどう行こうとされるのか、 そのへんも気になる。書くことに「蛮勇」を要する方だけに 新聞連載というスタイルは案外いまの時点での妙手なのかも。 でも今度はデジカメ写真つきトラベルエッセイ&時評風 というわけじゃなく骨太なマジックリアリズム調の長編 になるはずだし(<勝手に決めるな 笑)構成も重要だろう。 どのへんに新聞連載の必然性や勝算があるのだろう? そのあたりが主戦場となることでしょう。おもしろい。
100年前の北海道。ミチオが憧れ、現代のアラスカに求めた世界。 そして御大のご先祖がいたという日高の静内はウタリの里であり、 御料牧場があった軍馬の生産地であり、シャクシャインの 拠点でもある。樽前山や有珠山や駒ヶ岳の火山灰が厚く 層をなし、今は緑の牧場にサラブレッドが草をはむところ。 佐々木譲さんや久間十義さん、そしてもちろん村上龍氏とは まったく違ったアプローチの北海道が描かれることだろう。
なんにせよ、池澤御大よりも北海道経験値が高いことだけを 立脚点にしてエラソーな読者という芸風?をやっているだけに、 (6回季節のめぐりをくぐって、ヒグマの冬眠穴にも潜った 笑) もはや逃れられないイベントだろう。 なし崩し的にこのサイトの存続と2001年までのリニューアルを ここに宣言しておこう。 「すばらしい新世界の誘惑」というこのサイトのトップの 文章を書いた責任と自負もある。 2001年は北海道を舞台にした新聞連載小説と、 オキナワを舞台にした朝の連続テレビ小説と併走しよう! <引用終わり>
・・・う〜むむむ、サイトのリニューアルを宣言しているぞ、この主催者(^^; 思うところあってこれを書いている時点では、ほとんどこの日記の存在を 知る人はいない中、自分のHPは放置状態にしてあったりする。 BBS「すばらしい新世界広場」は、活用してもらえるものなら活用して して欲しいけれど、僕はここで孤独にヘンリー・D・ソローのように(?) 森のそばであ〜でもなくこ〜でもなくやっていたいというのが現状。 不義理している世間のみなさま、ごきげんいかがですか?・・・と♪ ついでに、「ちゅらさん」も見ないとだめサァ(^^)
ミーハーな読者としては「シャクシャインと火山灰」話が「静かな大地」で 「採用」(?)されるかどうかが楽しみなところ・・・なんて話がわかる人、 少ないでしょうね。 「いけざわキーワードコラムブック:火山」でもそのうち再録いたしましょう。 う〜ん、姑息な更新作戦だ(笑)
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