日常喜劇

2007年11月04日(日) いざ仙台・2


朝イチで松島行って瑞巌寺行こうかとも思ったんだけど、昨日けっこう
歩いて疲れていたので通常通りに起き出した。とはいえ寝坊したんだけども。
ホテルの朝食を食べ、チェックアウトして荷物をクロークに預けた後は
早速循環バスのチケットを買って仙台市内の観光に向った。
今日はちょっと忙しい。
まず伊達家の霊廟である瑞鳳殿へ行って、仙台市博物館へ行って、
東北大学へ行って、青葉城址だ。こう上手く廻れるだろうか。
とりあえず瑞鳳殿。
バス停を降りてひたすら坂道を登って行き、入り口に辿り着いてから
階段を登った。
石段62段は伊達家62万石の62らしい。でも分家を併せると64万石なんだけどネ!
ちなみに帰りの石段は70段で、これは政宗の生きた年らしい。
上手く考えたものだ。
さて瑞鳳殿到着。
まず政宗の霊廟を詣でたのだが、ものすごい派手で驚いてしまった。
金と黒のコントラストが眩しい。しかも伊達家の「竹に雀」の家紋を
ご存知の場合、実はあの向かい合ってる雀はものすごくガン飛ばし合ってて
それはそれで愛らしいのだが、霊廟の雀はお腹がぽっこりしててこちらは
正統派に愛らしい顔立ちだった。霊廟だからだろうか。
隣にある資料館も見た。発掘した骨に肉付けをして顔を再現していたが、
なかなか美男子だったもよう。ちなみに誕生日も身長も近い上、血液型も
同じだったので親近感を覚えてしまった。…でも70歳時の骨から計った
身長だから、若い頃はもっと背が高かったのかも。
霊廟を背に帰って来る途中、松代10万石の真田信之の霊廟の方が素晴らしい
よね、という話をしたらハルカに「この兄びいきめ」と言われてしまった。
…そうかもしんないけど、派手じゃないのに威厳があって格式高い分、
私は兄の魂屋の方がスキだ。
2代・3代と似たような霊廟を見、婦女子の墓が離れにあると知って
そちらは興味が引かれず、見ずに帰ってきた。これから忙しいのだ。
で、またバスに乗って今度は仙台市博物館到着。
ここも政宗関連だけ見られれば満足だ。
縄文土器とかすっ飛ばして戦国時代のみしっかり見てきた。
その中でも特に興味を引いたのは、政宗が桜が散るのを惜しんで
桜の花弁をつなぎ合わせた上に書いた和歌。
正直に思った。

アホじゃなかろうか。

この調子では、好きな人が出来たらコスモスの花びら占いしそうな繊細さ
加減だ。ウザい。都筑か?(※問題発言です)
由緒正しい名家の生まれはダテじゃなかったらしい。政宗は和歌も書も
堪能で玄人はだしだったという。
名作古典の模写や「これは練習で書いたものだから他人には見せないように」と
家臣にあげた書や、本当に公家のような暮らしぶり。なんか色々誤解して
いたが、ようやく理解した。
伊達政宗は正真正銘名家のおぼっちゃまである。
まるで密だ(笑)
まさに、想像するより史実は奇なり。
そこしか見なかったが、濃くて楽しいひとときを過ごせた。
さて先を急ぐ。次は東北大学青葉山キャンパスでランチだ。
なぜかというと、予約までして「仙台藩古典料理弁当」という弁当が
食べたかったからだ。これは歴代藩主が食べていた食事の再現料理を
出してくれる試みで、場所がよく判らないのでタクシーで行くことにした。
無事12時前に到着。
店のスタッフに事細かに説明してもらいながら食べた弁当は、けっこう量が
あってヘビーだった。あんなおからの山、食べたことない。他にも色々、
基本的に薄味なのだが繊細かつ上品な味付けだった。見た目はフランスパンの
輪切りなのに、芋を揚げて味付けして、とか全て見た目と味に裏切られたが
美味しいので文句はない。素朴なのに創意工夫に満ちている。さすが
62万石の名家!おばあちゃんのおばあちゃんが作ったっぽい昔の味が
けっこうおいしく、見た目も美しく、大満足だった。
で、一時間ほどかけてゆっくり食べたらかなりお腹いっぱいになってしまった。
ここでもお店のおじさんにどこから来たのと聞かれたが、相変わらず「埼玉」と
答えたのに対する反応はなかった。…おかしいなぁ。
しかしこのおじさんは親切だった。
時間があるならと構内を案内してくれ、建物の屋上へ連れてってくれて
そこから市内を一望させてくれたのだ。いちいち説明までしてくれる。
なんて親切な方なんだろう…!
さらに我々がこれから仙台城址に行くと行ったら、そのままワゴンで
送って行ってくれた。優しさがありがたい。
到着した青葉城址は、ちょうど七五三のお祝いで人が居てにぎやかだった。
その中でまた資料館に入り、3Dで仙台城を復元した映像を見て楽しんだ。
…案内役の政宗と小十郎がなぜ老人なのだ。しかも漫才コンビのようによく喋る。
東北人は無口が多いし美徳じゃなかったのか。
まぁいいやぼっちゃんだしな(全てそれで片付ける気分)
で、外に出るとかの有名な伊達政宗像を見に行った。
高台で見晴らしが良いのだが、さっきもっと見晴らしのいい場所から見て
しまったので特に感慨もなかった。だって普通の住宅地が見えるだけー。
ところで政宗の像は馬に乗っている。右手は手綱を握っているのだが、
後ろに廻って左手を見たら、扇子を持ったまま腰に手を当てていた。
…あーお洒落さんだからなぁ。
もう桜の花弁をつなぎ合わせた一句以来、彼に対する認識が改まって
しまったので驚きに値しない。
やっぱり、という感慨しかなかった。
さてスタンプラリーのお城スタンプを押した後(またしても聞かれたから
埼玉と答えたのに反応がなかった)下り坂を下って再び博物館にやって
きた。子供向けの切り絵教室に興味を引かれたのだ。
私はあまり器用ではないので、伊達家の一番簡単な家紋「三つ両引紋」を
切り絵して帰ってきた。案外楽しい。
再び循環バスに乗り、ぐるっと廻って駅前までやってきた。ホテルに戻って
荷物を受け取ると、駅へ駆け込む。
既に時間がほとんど無くなっていたので、お土産買いに奔走した。ようやく
一通り買ってちらっと時計を見たら発車5分前だったので、慌てて新幹線の
ホームへ向う。…あー無料のドリンク券をふいにしてしまった(涙
無料の駅弁券はめでたく引き換えたのだが、どうしても昼の藩主弁当が
腹に残っていて食べられず、お持ち帰りすることにした。古典おそるべし。

仙台楽しいなー。松島瑞巌寺とカフェでずんだを食べられなかったのが
悔しいのでまた来たい。


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牛良 [MAIL] [HOMEPAGE]

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