日常喜劇

2007年09月29日(土) 今度は南紀・2


電車の本数が少ないため、朝は時間に追われるようにホテルを出た。
今日は本州最南端の潮岬に行くのだ。
白浜から更に電車で一時間勝浦方面に進むと、南紀の南・串本に着く。
11時過ぎに到着した我らはバスの時刻表をもらうと一番すぐ行けそうな
奇岩「橋杭岩」を見に行くことにした。
海辺に大きな岩がゴロゴロ点在している不思議な風景で、その昔神様が
そこに降りて岩から鳥を作っていたら、邪鬼のいたずらにだまされて
制作途中で帰ってしまったらしい。忘れっぱなしか。
しかしその岩がまた面白かった。なんというか他では見られない
奇岩っぷりなのだ。確かに一つ一つの岩が大きい。
引き潮で、岩の間を先まで歩いて行けるのがまた楽しかった。
更に波打ち際には一際大きな岩があって、波を食い止めるような形に
なっている。橋杭岩があるのは大した範囲じゃないんだけど、他の
どことも違う浜辺に「制作途中」と名付けるセンスも気に入った。
が、あと一時間眺めていたいとは思わないので、バスの時刻表に従って
わずか15分程で橋杭岩を後にした。だって次のバスが一時間後なんだもの…。
そのバスに乗っていると潮岬に行くというので、終点をまで乗り続けて
本州最南端に到着。
バスがいつの間にか半島の住宅地に入り込んでて、海を見下ろしながら
進んで行くのが見ていて楽しかった。
さて潮岬。
本州最南端に来たよライセンスをくれるというので、展望塔に登ってみた。
風強っ…!
もともと崖の上で更に展望塔に登ったものだからだいぶ高台で、見晴らしが
良かった。海も青くて快晴。でも強風過ぎる。
母と私しかいなかった間はスカートが翻っても「吹くに任せよ」って
カンジで気にならなかったのだが、さすがにおっさんが登って来たので
下に降りることにした。
下の売店でアイスを買って一休みする。
更に崖方面に歩いて行って道沿いに海を見下ろしていたら、下に降りる
坂を見つけて降りてみることになった。スカート+素足+ローヒールに
草ぼうぼうの坂を下って岩場に行けと…!
しかしあっさり来てしまった。好き好んで釣り客しか降りて来ないような
岩場に、である。いつも以上に注意しながら岩を飛び越えて、やっと浜辺に
到着すると、ゴスの一つも歌いたい気分になって来た。いやー疲れた。
再び坂を上って崖に到着。今度は灯台に行くことになった。相変わらずよく
歩く旅だなぁ。
灯台でも螺旋石段をぐるぐる登ると、また強風吹きすさぶ高台で見晴らしを
堪能。またバスの時間を気にして早めに降りて来た。
ちなみにバス停があるあたりにバス停のポールが無かったので、近くで
工事してるおっちゃんに聞いたところ、「反対側のバス停がある向かい
あたりに立ってて」とのことでした。田舎はフランクだなぁ。
さてバスに乗って再び駅に到着。せっかく海沿いだから寿司でも食べようか
という話になったのだが、寿司屋がこぞって2時過ぎたら店を閉めて
しまったため、ちょっと歩いて回転寿司屋へ入った。
これがまた、客は居ないネタは回ってない冷たいネタを出すのとんでもない
寿司屋で、目の前が海なのに納豆巻きを食べてる自分が悲しくなって来て
しまった。安いだけじゃダメなんだってばー(T_T)
さてとりあえず腹ごしらえして駅前に戻って来た。電車が一時間に一本しか
ないので、それに合わせて駅前の喫茶店で休む。これがまた入るのを
ためらわれるような昔ながらの喫茶店で、特筆すべきことは何もないんだけど、
とりあえず近所の人が来るみたいなので潰れなさそうではあった。
そうこうしてるうちに、行きたかった寺があったのを思い出し、一本戻る
電車を遅らせた上で寺に行くことにした。
不思議なカンジの細い道を歩き、着いた寺はなぜか南国風だった。
入ってすぐに資料館があったのでそちらへ。随分古ぼけてて今日誰も来て
ないんじゃないかといった風情だったのだが、案の定今日の客は我々だけ
らしい。
昭和初期っぽい古い建物の中に入って驚いた。応挙が!芦雪が!若仲が!
なんでこんなテキトーに展示されてんですか!? これちょっと上野持って来てみ?
長蛇の列出来るから!ぎゃーすごい展示品の数々!…が、足元の
バケツの水で湿度調整してるような資料館にー( ̄□ ̄;)!!
ここは芦雪の重文・竜虎襖絵が展示されているので有名な寺である。
襖を見る前にけっこう色々衝撃を受けたのだが、いよいよを襖を見る段に
なって更に驚いた。襖を見せるために蔵の中を改築してあったのだ。
しかも本日最初で最後の客ということで、おばちゃんが付きっきりで案内
してくれるサービス付き。誰も居ないからじっくり見学出来て満足した。
ところで問題の竜虎図だが、やはり本物は迫力があって素晴らしかったの。
特に虎なんて飛び出して来そうな躍動感がある。
気に入ったのでポストカードを買って来たのだが、だいぶ黄ばんでたうえ
住所の郵便番号が5桁だった…よっぽど売れてないらしい。
さて帰りもまた特急で一時間かけて帰って来た。白浜駅からバスに乗り、
ホテルに戻って夕食に。
今回同じ宿に2泊したのだが、宿の方で2泊目の食事を選ばせてくれて
今晩は魚すき鍋だった。海は目の前だしさぞかしウマいだろうと期待して
いたのだが、けっこうなまぐさくてつらかった…。
ところで白浜温泉だが、ちょっと入るだけで肌がすべすべになる、とても
良いお風呂だった。
さて明日は帰るのが早いから早く寝るぞー


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