思えばここんトコ伊豆ばかり来ている。 一昨年の秋に南伊豆、去年の春に東伊豆、夏にもうちょい下った東伊豆、 同じく夏に中伊豆、そして今日、今度は西伊豆に行くことになった。 そもそも私は冬だし雪見風呂がしたくて一泊候補としてちゃんと東北も 入れておいたのに、連れが「伊豆」とか言うもんだからまた伊豆に…。 せっかくだからまだ行ったことのない西伊豆にしたのは私のせめてもの 意地だった。ともかく伊豆。伊豆にしたことで、去年結婚して名古屋に 行ってしまった友達にも声をかけたら、意外にも来てくれたのが幸いだ。 西伊豆というのは最寄り駅からバスで1時間とかいう辺鄙な所にある 観光地なので、伊豆の玄関口、熱海でレンタカーを借りて行くことにした。 今回、電車付プランにしなかったので東京駅から快速で熱海へ。11時に 熱海についてレンタカーを借り、早速乗り出した。事前に何度も地図で コースを確認して、山を越えて中伊豆へ行こうと計画していたので、 とりあえず熱海梅園の方へ向かいながらナビを操作する。熱海から3駅 行った所にあるのが三島だが、ここまで行くのがホントに遠回りの道しか なくて大変なのだ。その距離30キロ。ありえないって!(汗) さて2月なので梅シーズン。梅園までの道のりは混雑していたがその後は スムーズに進んだ。が、しかし。静岡の道って信号多くて切り替え早くて せっかちな町なんだろうか、ちっとも進みやしない(怒) それにしても三島駅の向こうに見える富士山が信じられないくらい綺麗で 大感激だった。スゴイよ静岡!あああぁ、写真撮りたいけど連れが待ってる からのんびり撮る余裕がない〜(><) 結局30分以上待たせてようやく三島駅到着。無事に連れを拾って、そのまま 中伊豆へ。さっき本で確認しといたおいしい御寿司のお店へ向かうためだ。 そこへの道のりにナビを使ったのだが、あっちこっち引っ張りまわされて だいぶ遠回りをした気がしてならない。だって一度渡ればいい川を何度 橋渡ったことか…!ともかくランチタイムに間に合ったようで、おいしい 御寿司にありつけた。やった〜やっぱ海の近くはこうでなくちゃ♪ さておなかもふくれたところでようやく観光へ。まずは中伊豆ってことで 常連の滝へ向かった。もうマップを見るたびに「天城越え」が出て来ちゃって うるさくなるくらい、天城越えだ(なんの話だか) 常連の滝はその知名度に反してフツーに綺麗な滝でした。いやホント普通で。 さて暗くなる前に宿へ向かわなければと慌てて車に乗った。このメンツは 九州で苦労したので、また再びあの悪夢を繰り返すのかと焦ったのだ。 そうして予感は的中した。 もう何年前だったか(最近そんなことばっか。よく年を忘れる)九州へ四泊 五日で旅行に行った時のこと。宮崎の高千穂から市内に出るのに、やっぱり ナビに振り回されたことがある。一度国道に戻った方が遠回りでも解り やすいと思ったのに、ナビは山へ山へと案内するのだ。ナビを信じて山中へ 分け入った私達は、山間の田舎で、片側一車線で対向車が来たら広い道まで 延々バックしなければならない悪夢の県道へ導かれるハメになった。 あたりは闇が濃くなって来ているのに、こんな田舎に街灯があるはずもなく、 更に山の中を突き進み、もう引き返せない所まで来たら「通行禁止」と 書かれた看板を見た時は野宿を覚悟したものだ。 あれ以来、私達の間では「県道」は危険だという認識がある。 特に田舎の県道は恐ろしい。 今回の伊豆にしても、曲がりくねった細い道を指して県道と呼ぶ地図を見て 恐怖を感じていた。そしてやっぱりそれは来た。 細い曲がりくねった道がどこまでもアップダウンを繰り返す。辺りはだんだん 暗くなっていく。嫌でも九州旅行を思い出したが、後ろからは横浜や湘南 ナンバーのワゴンが煽ってきたところは余計に恐ろしかった。どうせ走り屋 ぶりたくて神奈川でナンバー取ったんだろ?とか邪推しながら道を譲り、 傾斜角14度とか殺人的な下り坂を、たまにダンプなんかとすれ違って 泣きそうになりながら、一時間くらいかけて何とか西伊豆に着いた。 やっと中央線のある道路に出た途端、運転手は疲労困憊でダウンしたので 私が交代。西伊豆は夕陽が綺麗らしいので、途中で車を止めて砂浜で夕陽が 落ちるのを眺めてからホテルに向かった。…つかなんで太平洋に夕陽が 沈むんだ??? そういや書き忘れていたが、浄連の滝に行く前に「トイレの神様」を祀って いるお寺に行った。滝までの道を走っていたらくどいくらい看板が立って いたので、興味が出て立ち寄ってみたのだ。だってトイレだよ!? 地方の C級スポット好きとしては外せないでしょう!そしたら案の定、C級だった。 ある意味秘宝館。10メートル程度の参道に並ぶお土産屋には、口に入れ たくない形の飴や赤○むしが並ぶ。いかがわしいフォルムのご神体に、 ずらりと陳列された売り物のパンツ。あとトイレで倒れないようにって札。 ボケ封じの看板もあるし、どうやら高齢化社会という時代にあやかって 「下の世話にならないように祈願する寺」というコンセプトらしかった。 じゃあその売り物のパンツは、それ履けば下の世話にならなくて済むんだ ろうか。トイレで倒れない護符は、それお土産にしちゃある意味おじいちゃんに 失礼だと思う。でも帰り道にバスでやってきた団体旅行客とすれ違った ので、けっこう客が来ているらしい。 喜ばれないことは自覚しつつもお土産を買い、早々に浄連の滝に向かった。 さて話を戻してホテル。今回はちょっと奮発したので、夕方ホテルへ到着 した時、玄関先に乗り付けたら跡は従業員が車を駐車場に収めてくれる 丁寧っぷりだった。しかも部屋に入ってすぐ、中居さんが抹茶を持ってきて くれたし、海に突き出した建物の2階にあるその部屋(しかもフロントは 4階)は、海が間近に見えて波の音もよく聞こえたし。 しばらく部屋で休んだ後、露天風呂に向かった。 またここがすごかった。館内から草履を履いてつづら折りの坂を下り、 体が冷え出した時分に着いたのは絶壁の隙間をくり抜いたような露天風呂 だった。もちろん眼前には大海原。午後7時近くで誰もおらず、今なら 男湯だって入れるって(やめれ)ほど静かでゆっくり3人だけで入れて 満足だった。…ああ、夜の海で岩場に波が当たる素敵な景色を眺めながら 露天風呂ってステキv 部屋に帰ると夕食の準備が出来ていた。五輪を見ながら磯尽くしを頂き、 布団も敷いてもらってしばらくごろごろする。その後、内風呂に入りに 行きしばらく長風呂に浸かっていたが、私一人先に上がってきた。まぁ、 早いと言っても1時間は入っていたけども。 ソファに座って再び波の音に耳を傾ける。 ああ、冬の荒波ってモエだ…。都密が書けそう♪ そのうちそのまま寝てしまいそうになって、帰ってきた連れに起こされた。 皆今日は疲れたので、そうそうに布団に入ったのでした。
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