職場がほぼ善人の集まりだという話を書いたら タイムリーな事例が出てきた。スゴイですよ! お昼に前後半2組に分かれてランチを食べるのだが、 私が先に食べていたら、遅れてきた二人がとある本の 話を始めた。どうやら片方が本を貸して、借りた方が それについての感想を言っているらしい。 「○○さんに借りた本とっても面白かったです!」 「ホントですか?良かった〜」 「感動しましたよ、いい話ですよね〜」 ここで本好きの私は気になって口を挟んでしまった。 「どんな本なんですか?」 すぐヤヲイカプにされそうなミステリか?もっと ヲタ向きなマンガか?いやいや真面目な本で私が 会話に加われるとすればハリポタとか? 最近読んだ本で声を大にして言える本を言えば 民俗学系とか体験旅行記とかそんなものばかり。 同僚は人のよさげな笑みを浮かべて答えてくれた。 「エンジェルエンジェルエンジェルっていう本なんです」 天使3連発…! 3倍界王拳みたいにオレテン3倍増!? 一瞬にして怪しい想像に行きかけた私の脳を、 爽やかな会話がさえぎった。 「痴呆のすすんだおばあちゃんと孫の話で、 おばあちゃんが孫と話してるうちにどんどん 昔のことを思い出してくんですよ」 「孫の話とおばあちゃんの昔話が交互に出てきて、 不思議なお話なんですよ」
…どこが面白いんだ?
いや待て私!ここはおカタイ真面目な団体! そんな本を面白いと語る人達がたむろする健全な場所! 面白い、それは面白い話なんだ!天使と名がついたら 決して美少年監禁とかハメ撮り愛憎劇とかじゃない! 脳内を必死に整理し、よそ行きの笑みを作った。
「心温まる系のお話なんですね」
…この会社では、以前の体育会系とはまた違った意味で 無駄に苦労すると思った。
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