財布がないことに気付いたのが12時過ぎ、家中探してみたが 諦めて布団に入ったのが1時過ぎ、でもとてもじゃないが 眠れる気分ではなかった。だってキャッシュカードと クレジットカードが入っているのだ。月曜丸一日 気付いてなかったのだから、勝手に引き落とされたり 買物されてたりする恐れがある。ウツウツと、勝手に 使われた場合の最高金額を考えたら外車一台買える くらいの値段になってしまって、更に滅入ってしまった。 とにかく今は夜中なので何も出来ない。カード止めるのも 外に探しに行くのも被害額を確認するのも全て明日だ。 もう、絶対今夜は眠れない。 諦めて本を読むことにした。 でも楽しい本や手元に持っている本は、この後それを 読み返すたびに今のウツウツとした気分を思い出しそうで イヤなので、図書館で借りてきた東南アジア旅行体験記を 読み始めた。筆者が東南アジアの貧乏地域を貧乏旅行した時の 話で、そこに暮す人々の雰囲気がよく出てて旅行記としては いい本だ。…が、読み進めるにつれところどころに見え隠れする、 筆者の「現代社会に迎合できなくて東南アジアに逃げる弱さ」が だんだんクローズアップされてきて、普通の小説を読んでいる 気になってきた。何ヶ月も東南アジアに居て、帰ってからこの先 どうしたらいいのか悩み、フリーライターになったはいいが、 仕事に疲れ年に数回は東南アジアに逃げる日々。ようやく結婚 したと思ったら妻とは上手くいかず別居、またアジアに逃げる。 そんな時、学生時代に片思いだった女性が日本から一人で来る。 彼女のために現地の高級ホテルを予約した彼、さて一週間の間に 南国タイの高級ホテルで旧友二人に何が起こる!?! 旅行記だった はずが、いつの間にか恋愛小説めいてしまって、そんなジャンル 毛嫌いしているハズの私がドッキドキ。思わず姿勢を正して 次の章へ進んだら、アッサリ3ヶ月が経過して、再び彼は 何事もなかったかのように貧乏旅行に戻っていた。 ちょっと彼女との一週間はどうしたのよ!? 貧乏旅行記はいいからそこんとこどうなの!? ものすごい肩透かしを食らいつつ読み進めていたら、 久々に電話した彼女から身篭ったと聞かされ… よくやった…! よく乙女が恋愛小説を読んで、思わず本をパタンと閉じて本の世界に 思いを馳せるアレ、やりたくなる気持ちがよく解った。私もかなり 馳せたもの!ひゃ〜終始淡白そうにしてたクセに、どこでどうして、 どんな状況でなんて言ってどうなったの!? ああもう空白の一週間 バンザイ!ここまで何も書かないと逆に読者の気を引く引く。 愛だの恋だの語ってないのにむしろエロい。むしろ女を知っている。 貧乏旅行記に見せかけて恋愛小説の天才なんじゃないだろうか。 旅行記より一人の男の生き様に見せられる旅行記ってかなりスゴイ! …で、にわか現実逃避をしているうちに朝の4時になった。 またしばらく財布のことを思い出して、暗くなりつつ「そういや子供が 誘拐されて気もそぞろな時に強引に抱くマイネタがあったけど、今の 状況と思考は参考にならないだろうか」と当てはめてみたのだが、 あまりにも気がそぞろ過ぎて頭がえろにならず、諦めたところで ようやく眠くなって短い睡眠を取った。
結局、財布は見つかりました。 (ここまで読んで心配して下さってたらすみません・汗)
朝からカード会社に電話したり銀行に電話したりして差し押さえて もらい(勝手に使われてはいなかった)スーパーにも行ったので スーパーにも確認し、交番にも行って調書を作ってもらい、 駅にも行って落し物を訪ねたり。半日そうしてあちこち走り回り、 最後に夕方、近隣の駅の遺失物をまとめて置いてある駅の遺失物 取扱所に寄ったらあったのだ。どうも私は、人に迷惑かけたり かけられたりは許せないが、自分の手落ちでは諦め早いみたいで 最後は無心になっていて「あったらいいな」とも思わず聞きに 行ったらあって感動も出来ないありさま。今になってようやく しみじみ感動している始末だ。拾ってくれた方大感謝ですvv
それにしても財布と東南アジア、しばらく頭の中でリンクしそう…。
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