我が家は緑茶をよく飲む一家である。朝に昼に夜に 喉が乾いた時にと、水分は年中お茶なのである。 その我が家の急須が壊れた。正確には母親が洗って いて壊したのだが。母は洗い物をしていてよくモノを 壊す。落とすんじゃなく、洗った時に掴んだ指の形に パキっと欠くのである。今回もそんなカンジで壊し、 新たな急須が我が家にやってきた。 この急須がまぁ使いづらい。 あっという間に我が家の嫌われ者になったが、他に 適当な急須がないのでソレを使うしかない。特に父は 文句タラタラだったが、ついに今度は父が壊した。 なんと注ぎ口の下側を欠いてしまったのである。 急須の注ぎ口は、下側が長いから液体が押し出された 勢いのまま綺麗な放物線を描いて落ちるのであり、 下が欠けてしまっては液体垂れ流し状態。これでは あまりにも漏れが多いし使いづらいので父に文句を言った。 「ちょっと使いづらいよこの急須!」すると母も続けて 「文句言いながら使ってたから壊しちゃったんじゃないの?」 と言う。まぁたしかに愛着がないと壊しやすいよな。 そんなこんなで母と私の両方から文句を言われた父、 ついに我慢できなくなって、言い争いベタなりに 「なんだ、俺が悪いのか!」と精一杯反論。その 一言が、言い争いに血をたぎらせる私と母に火を付けた。
「その通りだよ」
ソッコーハモり反撃。アンタが欠いたんだからアンタが 悪いに決まってるでしょ。すると父、あっさり折れて 「そうか俺が悪かったのか。そ〜かそ〜か」と妙な節を 付けてごまかしつつ去ってしまった。父のよく使う 退却手段である。それにしても「俺が悪いのか」って…
一体誰のせいにしようとしてたんだ。
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