去年に引き続いて今年も6月に湯西川温泉に行ってきた。目的はただ一つ、 6月5〜7日に湯西川で行われる「平家大祭」という祭に参加するためである。 見学ではない、参加が目的だった。というのも、平家大祭のポスターに「参加者 募集」の文字があったからだ。湯西川というのは、源氏に追われた平家の残党が 流れ着いた場所で、しかも温泉が湧き出てきたから温泉地として有名である。 今回、その平家大祭に合わせてなんと3月からホテルを予約して、行く気満々 だった。ところで連れの都合がなかなかつかず、最初6人で申し込んでたんだけど 結局最後は3人という少人数で落ち着いた。ちなみに去年とはグループが違う。 そんな背景があって、平家大祭の時代行列に参加出来るてことはつまり落武者に なれるものだと思っていた。いいねぇ落武者!人生一度やってみたい事だ。しかし 私が多忙を極めてなかなか役場に問い合わせ電話出来ないで、その間に連れの 一人にして確認してもらってところ、なんと落武者として参加は出来ないらしい。 変わりに女性限定で姫行列というのに参加できるらしいのだが、それならいいやと アッサリ断る。娘のくせに姫ルックより落武者ルックに憧れる3人組なのだ。 だから今回、湯西川は普通に温泉と祭見物と観光というラインナップになった。 朝10時に最寄駅で待ち合わせる。時刻表を確認すると、湯西川行きが乗換駅発 10:53発だというので、しばらく待合駅で弁当買ったりしてのんびりしていた。 で、24分発に乗ったのだが、なぜかこの24分発が途中の駅で終点で止まって しまって、しばらく待たされたりしているうちに53分発が発車してしまった。 しばらく茫然とする3人。でも別に急ぐ旅じゃなし、とのんびり駅のホームで 一時間ほど待ったのでした。しかしこんなことならもっと待ち合わせ時間遅く すればよかった…最近ヤバイくらい寝不足気味なのに。一時間待って来た電車に 乗り込み、互いの近況なんか話しながら2時間ほどかけて湯西川の駅に到着した。 そこから更にバスに揺られること30分。蛇行が多いので、2人は顔色を悪く しながらホテルに到着した。ちょうど3時過ぎ、チェックインにピッタリだ。 ところで今さら電車の中でホテルのパンフレットを確認したのだが「古い」と 正直に申告していただけあって、ホテルが本当に古い。だって部屋にトイレが 付いてないんだもん!部屋の向かいに共同トイレがあるだけで、洗面所すら なく応接セットの向かいに洗面台が付いてるだけ。どんな果てのボロいホテル だって国内でトイレ無しに泊まったことはないのでカルチャーショックだった(汗) 気を取り直してホテルの風呂に入りに行った。ここのホテルは共同の内風呂と 10個の貸切風呂があって、貸切の一つに入った。こじんまりしてて3人くらいが ちょうどいいスペースでしかも温泉が良質だったので、しばらく満足のため息を 吐く3人。その後、部屋に戻って浴衣のままちょっと散歩に出ることになった。 近所を当てもなく歩いて回って、綺麗な清流に手を入れてみたりしてなかなか 楽しかった。戻ってきて再び風呂に入りに行く。今度はさっきのと違う風呂へ チャレンジだ。しかし今回はうさんくさかった。「ドリームの湯」とか、むしろムリ して名付けない方がいいんじゃないかという貧相な名前の貧相な装飾の風呂。 天使の像が2体ぶらさがり、ボタン押すとシャボン玉が飛び出し、あやしげな ネオンがバスタブの中で明滅する…未完成なドリームがちょい寒かった。しかも ジェットバスとか言いつつ泡サッパリ出て来ないし。気を取り直して似たような 「メルヘンの湯」に行ってみた。そしたらまぁ、ここも「ドリームの湯」と大差 ない装飾。脚のもげた天使がぶら下がり、ボタンを押すとシャボン玉が出、不審な ネオンが明滅し、アフリカの物産チックな仮面がぶらさがり…どこがメルヘン! しかしここの「スクリューの湯」のスクリューはちゃんと旋回した。むしろ激し すぎて普通に座ってられなくてよたついた。しっかり外に手を出して体を固定 しとかないとスクリューに流されそうになるわ背中すりむきそうになるわで、 すり鉢上の風呂釜の中で洗濯物気分になったのでした。 さて風呂が終わったら晩御飯。離れの囲炉裏で豪勢な「落人料理」に舌鼓を打ち、 皆食べ専なので最初からご飯をかっこんで2杯とか食べたのでだいぶ満足だった。 個人的に鮎の塩焼きの皮が食べられたのがエライv ご飯後は、これから始まる前夜祭を見に行った。ちょうどホテルの裏手で開催する というので、ホテルの裏手に準備よく用意してあって草履をひっかけて出かけた。 ちょっと遅れて行ったらもう和太鼓の演奏が始まっていて、それを見た。実は私も 地元の郷土芸能の和太鼓をやるので解るのだが、ここの和太鼓はすっごく難易度が 高い。普通の和太鼓は決まったフレーズをリピートするものなのに、こちらのは ほとんどリピートしないでどんどん違うフレーズに移っていくのだ。しかも太鼓の 種類は多いわ自分の持ち太鼓だけじゃなく大太鼓やら移動して叩くやらで忙しくて、 掛け声なんかもカッコよくて感動してしまった。迫力があって力強い。強弱の 付け方といい躍動感といい、文句なく上手い。見てた人も一様に感動していた。 次、皆が移動する方にいっしょに移動した。広い範囲に注連縄がしてあって、その 周囲にぐるりと人垣が出来ていたのでいっしょにそれに交じった。すると、どこから ともかくほら貝の音が聞こえてきて、ほら貝を吹きながら山伏達がやってきた。 注連縄の中に入る山伏達。よく聞き取れないけどしばらくの間仏教系の真言を 唱えたと思うと、剣やら弓やら使って祭壇を祝い始める。さすが武者の里だ。 長いはずなのに面白いので退屈をさせないそれら読経の後、もしやと思ったら 中央の山に火が放たれた。山というか、木を四角く積んだ山。油が撒かれていた らしく、一斉に火の手が上がる。火力が強くて後退する人々。火が強いとこんなに 離れてても熱いだなんて知らなかった。しばらくの間、燃え上がり舞う火の粉を 飽きずに眺めていた。滅多に見られるモノじゃないぞ、面白い。そのうち火力が 弱まってきたらしく、人々が集まり出してきた。他の人はこの後何が起こるのか 知ってるらしいが、私達はパンフも持ってないので皆目解らない。ともかく いっしょに近づいて見ることにした。そしたらなんと、火力は弱まったとはいえ まだまだ燃え上がってる木の山の間を山伏達が走り出したではないか。 火渡りだ!初めて見ました火渡り!一人走り抜けるごとに拍手が上がる。 役場のおじさんぽい人も駆け抜ける。熱くないんかね?ところがそれだけでは 終わらなかった。全く普通の人間も火渡りを始めたのだ。私も参加出来る…?! にわかに動悸づいて火渡りの群れに並び、火の間を駆け抜けてきた。ご老人も 子供やってるから解ってたけど、熱くないんですね…。でも火渡りは火渡り。 日頃の厄を落としてもらってスッキリし、前夜祭も終わったので満足して部屋に 戻った。さてまだ今日は終わらない。夜皆して予約したマッサージがあるのだ。 マッサージの前に体を温めておこうということで、皆で内風呂に入りに行った。 だって貸切風呂には洗い場がないんだもん。内風呂は、内風呂とは言いつつ 露天風呂もついていて、そこもなかなか風情ある露天風呂にゆっくり浸かって 温まると、私だけ先に部屋に戻った。これから来るマッサージ師さんが一人で、 順番に一人ずつ相手する最初の一人が私だからだ。後の二人は貸切露天風呂に 入って少し遅れて戻ってくるらしい。久しぶりのマッサージだ嬉しいな〜〜vv やって来たマッサージ師さんは4〜50代のおじさんで、話好きらしくなんか沢山 話をしていた。と言ってもツボや整体なんかの体に関する面白い話だったので へ〜へ〜相づち打ちながら聞いてたんだけども。そのうち2人も帰ってきて、 3人でおじさんの話聞きながら順番にマッサージしてもらって夜が更けた。 2人目をマッサージしてもらってる間に2人で貸切に入りに行ったりして、 マッサージが終わったのが深夜2時過ぎ。旅行に来て、まだ寝るには早い(笑)
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