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ラヂオスターの悲劇
トマーシ
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2005年11月14日(月)
夢の話

随分と低い視線で僕は起きるか起きないか夢ウツラ、ウツラウツラと視線が水平方向に浮き沈みする。ズボンの中に太い蛇が暴れていることは知っている。というのも蛇は台所の床を何匹ものたくっていたのだから。薄茶色のマムシみたいな蛇。それがカタカタと威嚇する音を立てている。僕はそれを踏まないように気をつけようとするが蛇は足の踏み場もないくらいにひしめきあっているので、僕は観念して進まねばならない。ところが不思議なことに寸前のところで蛇の温かな体温を感じるけれど、彼らの体を踏みつけることはなかった。僕に気付いていないのだろうか?でも股間をモゾモゾするのはどう考えてみても同じ蛇以外には考えられなかった。台所を抜けようとするうちに、そうして進むことに意味を見つけられなくなった。そうまず、ズボンの中にいる蛇をなんとかしなくてはいけない。ズボンの中には最低二匹はいるだろう、そんな想像をしていたが、捲ってみるとやっぱり二匹の蛇が互いの体がどちらのものか判別がつかないくらいに絡まりあっている。胴体に比べて固太りしている風に見える頭はカラカラと音を立てて怒り狂っているように見える。それはやはり台所を這う蛇と同じ種類だった。夢はそこで終わった。