ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2011年09月04日(日) 進展の有無 の、続き

ワタシの話が長かったせいで、前回の記事で終わりまでいけなかったんですが。
いけない といえば、ナナが「イクときにホントにイクって言う人いるの?」とワタシに質問してきました。
「そりゃいろんな人がいるし、若い世代は思春期の刷り込み的に『イク』って言うのがデフォかもしれないから、けっこういるんじゃないの?」とお答えしておきました。

そんなことはどうでもいいですか。
そうですよね。
こんな話をしていると、また字数制限に引っかかってしまいます。

さて。

前回の記事で


進展、 ありましたよ。


と言い切ったじょりぃであります。
どんな進展があったのか、続きをアップさせていただきます。


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ラブホに入ってもう5時間ほど経過し、ナナと一緒にベッドでごろごろしていたときのことです。

「このベッド広くていいなー。欲しいなー」とナナ。
「広さもいいけどさ。固さもいいよね。こんなに長時間ごろごろしてんのに、背中も腰もまったく痛くならない」
「ね。 じょりぃの部屋に置きなよこれ。 寝に行くから(笑)」
「ベッドだけで部屋がいっぱいになってしまうなぁ」
「いいじゃん。どうせ寝るだけの部屋でしょ?」
「まあねえ」
「だってほら、こんなに広いから、これなら一緒に寝られるんじゃない?」 

誰と誰が?(°▽°)
あなた、ワタシと一緒に寝に来てくれるわけ?
また思ってもないのに言ってるだろー。

「寝られるね。間にもうひとり入れる(笑)」 きょんが一緒でもOK('ω^v)
「ラブホのベッドって、こんなに広かったかなぁ?」
「まあ、ワタシ、こんなに隅っこに寝てるしね」

広いベッドなのに、わざわざ落ちそうなほどの端に寝ていたじょりぃ。

ナナに対して下心があると思われるのがイヤで、思い切り離れたポジションにいたのであります。

「ホントだ!あはははははははは。 あたし真ん中に寝てたわ。広いはずだ(笑)」
「真ん中とはずうずうしいな」
「もっとこっちくればいいじゃん。 落ちるよそれ。落ちるのが好きなの?」
「落ちたくないからそっち行く」

ずりずりずり。 とナナの方へ寄るじょりぃ。
ナナはワタシに背中を向ける姿勢でいたので、あまり余計なことを意識せずに近寄ることができました。
大きいテレビ画面では、24歳メガネ萌え仕様の人妻が、あんあんあうあう言いながら、いろんなことをしたりされたりしております。

「ねえ、声って出す人?」とワタシ。

ナナがセックスのときに、ってことです。たぶん通じるはず。

「え? うーーーーん・・・・・どうなのあれって(笑)」 通じたっぽい。
「どうなのって何が?」
「世間一般の人はみんな、あんな風に出すの?」
「人によるとは思うけど、あれは演技だろう(笑)」
「演技か・・・なんかさ、あんな風には出ないよ(笑) でも、うーん・・・まあ少しは出るんじゃない?」

模範解答ですネ。どうにでもとれるよそれ。

「どんな風に?」 追求するじょりぃ。
「今ここで再現しろってこと?(笑)」
「うん(笑)」
「するかよ(笑) なんかさ、ちょっとは声出した方が盛り上がるじゃないですか」
「誰が?」
「あたしが(笑)」
「相手じゃないのか!(笑)」
「相手もまあ、その方がやりがいあるだろうねえ。でもあたしの盛り上がりの方が大事かな(笑)」
「なるほど」
「その方が入り込めるじゃん、行為に。
 入り込めないとさー、あたし常に冷静なもんでさー、途中で『あたし何してんだ?』って思っちゃうんだよ(笑)」
「それはちょっとわかる。でもさ、自分で盛り上げるために声出して、それについて『あたし何してんだ?』ってはならないの?」
「やだあたしエローい☆って思って盛り上がる(笑)」

声出しながら自分のエロさに興奮してるかと思うとエローい(*´д`;)ハァ

「自分が好きだねー」と、そのエロさをなんとも思っていないかのように言ってみるワタシ。
「そうだよ。あたし自分が好きー」
「ふーん。てことは演技してんのかー。信用ならねえな」
「演技ってほどじゃないよ。演技と思った時点で自分で醒めちゃうし(笑)」
「それこそ『あたし何してんだ?』だよね(笑)」
「そうそう。演技とは違うんですよそれは」

なんて、ほどよく桃色めいた会話をしていたらですね。

盛り上がって、自然に体が近づいて。

気が付いたらぎゅっと抱きしめて。

じゃあその声聞かせてよ、なんて


ことになるはずはなく。(上記3行はフィクションです)(言われなくてもわかるかと思いますが)

仕切り直します。



そんなほどよく桃色めいた会話をしながら、ワタシはおそるおそる、


ワタシに背を向けて寝ているナナの長い髪の先っぽの方を、こっそり触っておりました。<進展


そんだけかい!
って誰もが思うかもしれませんし思わないかもしれませんが。

そんだけです。

でもですねー、ワタシからすると、これはもう、ものすごい進展なんでございますよ。
ワタシが自発的に、まあ、こっそりこそこそとはいえ、ナナの体の一部を10分くらい触り続けていたわけでございますから。(こう書くとものすごく気持ち悪いわワタシの行為)
今までのナナとの接触って、ナナからのものしかなかったんですよね。たぶん。
もちろん、ナナからの接触に性的な意味はまったくないわけですが。

髪に触ってるの気づかれたらどうしようー、て気持ちもあったんですが、気づかれたら「触りたかったんだ」ってちゃんと言おう、と思っていて、それがとにかく、ワタシとしては進歩・進展だったんです。
そして、気づかれてそう伝えたとしても、ナナ、その状況で髪に触るくらいなら嫌がらずにいてくれたんじゃないかなー、なんて。
まあワタシの勝手な期待かもしれませんが。でもそう思えたことが進歩・進展。
なら最初から「髪触っていい?」って堂々と聞くとか、聞かないまでもナナの知るところで触るべきなのかもしれませんが、なんかそれもヘンかなーとか思いましてね。私たちの場合。
だいたい、あの人にそんなおうかがいたてたら「ヤダ。気持ちわりー(笑)」で終了です。
かといって、さりげなく自然にかつムーディーに(ムーディーはワタシには無理か)ナナの髪に触ったとしたら、お互い照れくさくて気まずい空気が流れるか、もし万が一ナナにその気があったりしたら一気にコトが進んでしまいそうですし。(ないだろうけどさー。一応リスク管理リストに入れておいてもいいかなと)

てことで、こそこそと、髪を触ったと。<進展
最初は触るか触らないかって感じで触ってたんですが、これじゃ危険を冒しているというのに触ってる感覚がワタシにまったくなくて損だ、と思い直して、後半はかなりしっかり触ってました。ホントは顔に髪をつけて匂いも嗅ぎたかったですが。(変態
とにかく、ナナの髪がすっかり長くなっててくれてホントによかった(´∀`)

髪に触ってる間は、エロい気持ちはあんまりなくて、でもナナに触れてるってことに大きな幸福感を感じておりました。
ワタシそれまで、眠っているナナにこっそり触れる、ってことすらできずにいたんですもの。

客観的に見ると、こそこそ髪触ってうっとりしてるかと思うと、自分のことながら「やだ変態・・・」って気持ちになりますが。
いいのいいの。ワタシ変態だから。



「あたしは好きな人やパートナーがいる相手のことは、絶対好きにならない」 「エッチするほど誰かを好きになったら、その人以外と一緒にいたくなくなっちゃう」というナナ。
「いつでも自由に恋愛したいけど、割り切れずに後々めんどくさくなるような人とは、エッチも恋愛もしない」「きょんと別れるつもりはない」というワタシ。

考えてみれば、こんなふたりが、性的に、恋愛的に、進展するはずねえーーーー。んです。
それ以前に、ナナには全然まったく、その気がない可能性が大きいわけでして。


でもですね。
負け惜しみでなく、なんか、今の状態に満足している自分がいるのは確かなんですよ。
もう6年も前になりますが、『さらばローティーン』というクソ長い記事をアップしたときに、ワタシは

「既存の恋愛観にとらわれない、ナナとワタシ という関係をつくる」

と、えらそうに宣言しておりまして。
あのときは、何とかこの落ち込みきった状態から這い上がりたい!それでもナナと良い関係でいたい!という一心で、無理矢理自分を鼓舞して宣言したようなフシもあったんですが。
それでも、それは少しずつ、ちゃんとできてきている気がするのであります。
恋人同士みたいな会話もして、お互い甘え合ってるところもあって、お互いのパートナーに対する不安を話せたり、軽くヤキモチ妬いたり、ケンカしたりして、お互い相手が自分のこと大事に思ってくれてるのはよーくわかっていて、でもなんかよくわからないところもいっぱいあったりして。
それでも一緒にいて居心地が良いのは確かで。

ふたりの関係を表すいちばん近い言葉は「友だち以上恋人未満」かもしれませんが、なんかそれもちょっとしっくり来ないような。
やっぱり「ナナとワタシ」って言うしかないような。
だとしたら、ワタシは自分の苦し紛れの宣言を、形にできてきているということです。 たぶん。

『さらばローティーン』の頃と比較して何より肝心なのは、ワタシの中のナナが、ちゃんと今現在の、等身大のナナになった、ということです。
かつての思春期の頃を引きずった幻のような、自分の中で勝手につくられた「ナナ像」が一人歩きしているようなものではなく、
良いところも悪いところも思春期の頃と全然違うところも全部ひっくるめて、ナナそのものと向き合って、そして好きである、
ということができていることに、自分でもちょっとだけ驚きつつもそれを誇らしく思っております。
ナナもワタシも、ワタシにはそれができないんじゃないかと思っていたんですよね。
そして特に、ナナはそのことに怯えていたように思います。
でも、なんだかドタバタしながら、おまけにナナが太ったというのに(ひとこと多い)、ワタシちゃんとナナのこと変わらず好きですわ。
で、等身大になってきたら、闇雲にキスしたいとかエッチしたいとか、逆に思えなくなってきてしまったりして。
なんだかおかしな話かもしれませんけど。


とういことで、人様から見れば進展と呼べるものはなかったに等しいラブホ体験でしたが、
じょりぃはしあわせいっぱいでラブホを後にすることができましたという、ワタシだけがしあわせな話を長々とどうもすみませんでした( ゚∀゚)アハハハ八八八ノ ヽノ ヽノ ヽ/ \/ \/ \っと恥ずかしくって高笑い



ぴちゃぴちゃ とかの擬音語満載のハードコアな進展でなくて、
ホントにどうもすみませんでした。
(それを期待していたかたは皆無だとは思いますが!)










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