ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2011年08月21日(日) 約束

さて。
前々回のナナワタで、食事のあとナナがとっとと子どもを先に家に帰したことを書きましたが、ワタシとナナのふたりきりになるなり、ナナが話し始めた話題がこちらです。

「こないだね、次女ちゃんと車に乗ってたとき、じょりぃと話してたラブホの裏を通ったので、料金メニューとかさりげなく見てきたんだ(笑)」
「へー(・∀・)」

その話がしたくて子どもたちを帰したのかね(°▽°)

ってことはまさかないんでしょうけど、そのラブホについて得た情報をワタシに教えてくれるナナ。

「学校の若い友達とかにもそのラブホについていろいろ聞いてみたんだー。
 そしたらなんか、やっぱ女同士でも全然平気で入れちゃうところみたい」
「それは助かるね」

そして、複数の友だちから仕入れた情報を楽しそうに話してくれるナナ。
キミがそんなに(ワタシと)ラブホに行くことを楽しみにしてくれるなんて。
ええと、なんとなく、(かっこ内)はナナにしてみれば別に誰の名前でもいいのかなって気もひしひしとしたので、遠慮がちにかっこをつけてみました。
いずれにしても、楽しみにしてくれるのはうれしいです。

しかし、ちょっと気になる。

「あなた、そんな、ラブホのこと友だちに聞き込んじゃったりして大丈夫なの?」とワタシ。
「別に平気でしょ? きっとパパと行くのかなとか思うよ」

それはそれで恥ずかしいのでは。家があるのに。
いや、家があってもラブホでエッチ、結構なことですけれども。消費に貢献できますしね!

しかし。
もひとつ気になる。

「次女ちゃんと車に乗ってたときって言ってたけど、次女ちゃんにワタシと一緒に行くって話したの?(・_・;)」
「話してないよー。 でも別に話してもいいけど。次女ちゃんなら気にしなそう」
「ならいいけど・・・それに、家族にオープンにして出かけられるなら、その方がいいと思うし」
「あー・・・でもパパには言えない。パパ頭固いからさー、女同士でラブホに遊びに行くって、理解できないと思う。
 おかしいよそれ、変だろそれ、を連呼しそう。そして余計な疑惑を持たれてしまいそうだ」

余計な疑惑だけ持たれるくらいなら、いっそ実践しようよ(*´∀`*)

とは言えないので

「なるほど。では家族には内緒の方向で」
「うん」

ワタシはどうしようかな。きょんに正直に話そうかな。
実は「ナナとアパート借りたい」ってのは、きょんに話してしまったんですよねワタシ。(結局ナナがオバケ怖くて流れましたが)
その話には、別段あやしさを感じなかったらしいきょん。
日頃、ナナとワタシがいかに健全すぎるほど健全なおつきあいをしているか、おわかりいただけるかと思います。

でもラブホだとどうなんだろうなぁ・・・。
なんかちょっと話しづらいよなぁ・・・。
かといって、ナイショにするのもイヤだしなあ・・・。
モラル的にという立派な理由ではなく、あとあとまでウソをつかねばならないのがめんどくさいんです。
困った困った小股。

というワタシのしょーもない葛藤はさておき。


「でね? あたし本当にこのホテルが気に入ってしまったので、ここ以外、もう行く気になれないの」とナナ。きっぱり。

大変です! それならワタシもそこでいいから!

と思いつつも

「ワタシもそこがいいんだけどさ。でもひとつだけ残念なことがあるのだ」
「何?」
「ワタシ、どうせならもっとラブホラブホしたところを経験してみたかったなー、なんて」
「・・・あたし、やだーーーーーー。せっかく行くんだからさー、なんか、こう・・・」
「ラグジュアリー感がほしい」
「そうそう。 気持ち良くくつろぎたいんだもん」

そもそものラブホへ行く目的がセックスではなくて、調子っぱずれですしね、ワタシたち。無理もないです。

「いや、いいのよ、ここで。 ただ、この計画における残念な要因として挙げてみたかっただけ」
「そういうところにはきょんさんと行きなよ」
「行ってくれるならとっくに行ってるって」
「あたしここがいい」
「だからそこでいいって言ってるじゃん(笑)」
「ならいいけどさー(笑)」

よかった。そのホテルを気に入ってくれて。
このホテルあってこその、ナナのこの乗り気。
「じょりぃとなら、もうどんなところだっていい☆」とはなりっこないんですから、ホテルに感謝せねばならないでしょう。
ありがとう!ありがとうこのホテル!


「行くなら今月中に行っちゃお?」 積極的なナナたん。

・・・イヤなことはとっとと片づけたい、とかじゃないですよね?

「うん。 あなたいつなら平気なの?」

ここでスケジュール帳を開くナナ。

「●日」とナナ。
「あ、ワタシ、その日かその前の日に、一日がかりの外仕事があるの。 ダメかも」
「えーーー。・・・じゃあ、▲日。それが無理なら9月になっちゃう」
「▲日は大丈夫だよ( ^ ω ^ )」
「でもあたし、▲日は夜勤明けなんだよね」
「それによる不都合は?」
「たぶん、ホテル行ったはいいけど、ずっと爆睡してると思う」
「つーまーんーねーーーーーーーー(´д`)」
「しょうがないじゃん(笑) 当番医の夜勤だから、特別忙しいんだよね。たぶん休むヒマなく救急対応」
「まあいいけどさ、寝っぱなしでも。しかたないし。
 でもこのホテルで夜勤明けに、うとうとしながら数時間過ごすって、すごい気持ち良さそうだね(笑)」
「ね! 楽しみー☆」 ワタシ残念ー☆
「でもさー、あなたが寝てる間、ワタシすごいヒマで孤独・・・」
仕事持ってくればいいじゃん

鬼かあんたは。

「いやだよ!」
「前はよく温泉に仕事持ってきてたじゃん」
「あれはしかたなくだもん。持っていかなくて良さそうなのに、ラブホに仕事持っていくなんてやだよー」
「そうか」
「DVDあるんだろうね、このホテル」 なかったらヒマ死。
「あー、どうだろ・・・そもそもDVDのことなんて調べてないわ。ないかも?」

そもそもワタシ、ラブホでDVD観よう、って誘ったんですけども。ないの?

「あなた爆睡する予定なら、DVDないと困るよー」 
パソコン持ってきて、パソコンで観てればいいじゃん
「いやだよ! 何が悲しくて、わざわざラブホで、ひとりでパソコンでちまちまとDVD観なきゃならないんだよう」

好きな相手がすぐそばで寝てて、そりゃあんまりだ。

「あー、あるよある。DVDはたぶんある」 さっきと言ってること違うじゃねえか。しかも投げやりに。
「えーホントかよ・・・あんまり退屈だと、ワタシ、寝てるあなたにいたずらするかもよ?」
「・・・・・・」

ここで沈黙は痛い。

「顔にラクガキしたりしてさ」  本当のいたずらに話をすり替えてみるじょりぃ

「でも夜勤明けだったら起きてられないよー(´д`)」とナナ。
「じゃあいいよ、寝ても。しょーがない」
「じょりぃも前の晩、徹夜しなよ。 そうすれば一緒に寝られるよ?(・∀・)」

言葉のとおり、ホント、一緒にぐうぐう寝られるよね!

しかし、ホントにナナが爆睡の熟睡をしてくれれば、何か悪さできるかも。

と、気を取り直し(悪さができるはずないのに)、「まあじゃあ、キミは寝てろ」と最後は命令口調のじょりぃ。


そして、これを忘れてはいけない。

「ナース服、持ってきてね」


ずーーーーーっと前に約束していたんです。ナナが言ったんです。
「今度お泊まりのときは、ナース服着てあげる」とな。


「あー・・・・したね・・・そんな約束・・・」
「した」
「わかったよ・・・」
「そんなイヤそうに言うな」 かえって興奮するから
「仕事用のでいいのかな・・・あ、学生用のがあった。あれのがかわいいかな」
「学生用がいい!」
「じゃあ持っていくよ・・・」
「持ってくるだけじゃなくて、ちゃんと着るんでしょ?」
「着るよ・・・」

どうしてなのでしょうか。
ナナに乗り気になられるよりも、イヤそうにされるほうがこんなにうれしいのは!
イヤだイヤだと思いながらワタシの前でナース服姿になるのかと思うと、ホントにワタシはうれしい!

しかし。

これでナナとワタシが恋人同士かなんかで、セックスもしてる仲な上での「ナース服」でしたら、こう、制服プレイって感じで収まりがつきますが、
そうでない関係なわけですので、ナナはナース服に着替えたまま、することなくうろうろしてなきゃならないわけで、ふたりともナース服的に間が持たなくて、ものすごくマヌケって気が。

あ、そうだ!(ピコーン!)
今度こそ「看護婦さんごっこ」してもらえばいいんだ!(・∀・)+*+*
って、それもどうなのかしら。
とりあえずどうしたらいいのかわからないから、ナース服着たナナにビンタでもしてもらおうかしら。(だんだんわけわからなくなってきたじょりぃ)

まあ、ナース服のことはいい。本番のときに考えよう。あらやだ、本番ですって。って誰かワタシを止めてください。
念押しがもういっこあるんですよワタシは。

「あとあなた、一緒にプリクラ撮る約束もしてるんだよ?」 そうそう、これこれ。
「・・・したね・・・わかったよ・・・」
「そんなイヤそうに言うな」 かえって興奮するから
「あー、ね、プリクラじゃなくてあれじゃダメ? インスタント証明写真」

どうしてプリクラよりそっちのがいいの?!
って思わず笑ってしまいました。
あんなぶっさいくに撮れるもん、わざわざご指名なんてさー。

「いいけどさー(笑) どうせ撮るなら、プリクラの方がかわいく撮れるよ?」
「あ、そうだよね。 証明写真て、どうして変な顔に撮れるの?」
「あなたやワタシのように凹凸のある顔は、写真写りがそもそも悪いんだよ」
「だったらあたし、黒目が大きくなるプリクラで撮りたいなー」

何その、さっきと打って変わった突然のプリクラへの積極性。

「ワタシ、ちょっとあれはなー・・・」
「なんでー」
「あなたもともと黒目大きいから、別にそれでなくてもいいじゃん」
「大きくないよー」
「それにワタシの目で黒目がさらに大きくなると、かえって気持ち悪くなりそう・・・」
「ああ(笑) なるかもね」

じょりぃの黒目大きいバージョン、自己イメージ。
 うがっぐるるるっ

X-menに出てくるセイバートゥース。しか思い浮かばなかった。


「まあとにかく、ラブホとナース服とプリクラだ。 借金たまっちゃったね、あなた( ^ ∀ ^ )」
「はあ・・・」 ためいきつくなよ。


そして、本日、一日がかりの外仕事が●日に決まりました。
ということは、ナナとラブホに行けるのは、ナナの夜勤明けの▲日となったわけです。
はー、ヒマで孤独な数時間になりそうですよと!

本とパソコンとDVDを用意して、ラブホに赴こうと思います。


ああ、どうせナナが爆睡しちゃうなら、いっそ場末の「これでもか」っつーくらいのラブホに行ってみたいです。
ミラーボールと回転ベッドが回る中、ひとりでパソコンでDVD観たかったーヽ(`Д´)ノ<やけくそ









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