ナナとワタシ
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今夜もナナがやってきまして、先ほど帰っていきました。
今日の夜になって電話がきましてね。「行っていい?仕事大丈夫?」と。 しょうがねえ、「いいよ。大丈夫」って言いました。 だってもうホント、来月半ば頃まではしょうがねえんだと思います。やれやれ。
何よ、少し前ならナナに会えるって言えば小躍りしてたくせに。と思われそうなんですが。 だってーー
ナナのヤロウったら、ワタシに対して失礼なんですもの。 ワタシのことちぃっとも大事にしないんですもの。 そりゃ、最近のナナは、ワタシのことなんて課題の道具としか思ってないのはわかってましたけども。 道具って、大事にしなきゃいけないもんなんじゃねえんですかい?親方ー。 って、自分で言っててなんだか悲しくなりますが。
このワタシのやさぐれ具合を決定づけたのが、先日スロージョギング中に雨に降られた日のことであります。 雨にぐっしょり濡れながら家路を急ぐワタシのもとへ、ナナから電話が。 雨の中、携帯を取り出すのもイヤだったんですけども。 なにしろワタシは丸腰。 ワタシが濡れるってことは、携帯も濡れます。 水没マークが出てしまったら、出費が大変なことに!
でもしょうがねえ、出ましたよ。
ナナ、こちらの状況を確認せぬまま、「教えてほしいことがあるんだけど」とべらべら話し出しましてね。 で、答えられるところは答えたんですが、ちょっとうろ覚えだったもんで、家に帰ってからちゃんと調べて話したいなと。 それ以前に、携帯濡らしたくないなと。 てことで、 「今、外走ってるとこなんだけどさ、雨降ってずぶ濡れ状態なのよ。だから長く話せないし、ちゃんと調べたいから家に着いてから折り返し電話するのでいい?」 と話しまして。
そしたらナナ、「わかった、じゃ、よろしく」と。電話を切りまして。
・・・・(・_・)
なんか足りなくね?
人によって違うのかもですけど、ワタシがナナの立場なら、自分が電話してべらべら話した後に、相手がこの状況だって知ったら、まずは 「ごめん!」だし、さらに「大丈夫?」とかですね。 てか、自分の大切な人なら「迎えに行くよ!」って咄嗟に出ちゃうですよ。着く頃雨がやんじゃったとしても。(まぬけ) 相手が嫌いな人だったとしたって「えー、大丈夫ですか?風邪ひかないでくださいねー」くらいは言います。 社会的慣習として、というより、なんか、感情として咄嗟にそう思ってしまいます。
なのにこのオンナったら、まったくそういう気配がなくてですね。
なもんで、調べ物して電話したときに、「ああいうときは少しは心配するもんだ」と言いましたら、
「心配してほしいんだろうなというのがわかったので、スルーしてしまった」ですよ。
かっちーーーん ときましてね。
まあ、ワタシの日頃の言動とかね、そういうことにも問題があるかもしれませんが。 ワタシ、このときは「心配してよーん」的なかまってチャンぽい気持ちはまったくなかったんです。 ちなみに余計なことですが、ナナの夫・パパはこの手のかまってチャン発言は日常です。 なもんで
おまえんちのダンナがそうだからってなー、 ワタシまで一緒にするんじゃねえよ!(しかもパパの相手はするくせに!) それにおまえ、頼み事してるんだろうよ! それなりの態度ってモンがあるだろうよ! ワタシが風邪ひいたら、あなたとりあえず今月いっぱいは困るんじゃないの?
とかまあ、いろいろ思いましてね。
たまには意思表示しようと決意し、言いました。
「なんだそりゃ。 あー、もう手伝わないから」 とな。
強迫じゃないですよ。 もう手伝いたくなくなったんです。 ワタシは「ナナに好かれたいから」とかそういう気持ち抜きで、上記で言えば「大丈夫?」とか「迎えに行くよ!」という、どちらかというと衝動的人助け的気持ちでもって、自分の時間を犠牲にして手伝っているわけですよ。 ワタシはナナの課題に時間をとられても自分の今の状況をなんとかクリアできるけど、ナナはワタシの手伝いがないと課題を提出できないらしい(てか、この時点で何かおかしい)、と思うから手伝っていたんです。
なのにこいつときたら。 雨に降られてずぶ濡れの友人に対して「大丈夫?」って言うのすらもったいなかったらしい。 話にならん。 ヒトとして終わっとる。 嫌い。
と思ったので、もう手伝いたくなくなったのです。
そうしましたら、ナナ、
「うそ・・・ごめん・・・」と。
「ウソだよ(´∀`) ちゃんと手伝うよ」
と言ってほしいんだろうなというのがわかったので、スルーしました。 スルーしたまま、調べ物について少し話した後、電話を切りまして。
プリプリしてましたら、10分ほど後になってまたナナから電話。 手伝わないって言ったのに、なんかまた質問してきてます。 しかも、「そんなのどうでもいいことだし、そうでないとしてもあなたの手持ちのモンで調べられるんじゃないの?てか、あなたの方が詳しいでしょ」という内容。
たぶん、「じょりぃ、ホントにもう手伝ってくれないほど怒っちゃったのかな・・・」と不安になって、それを確認するために電話してきたのでありましょう。
そうなると、なんかかわいそう、なんて思っちゃいましてね。(愚か) ひととおり、こうじゃないの?ああじゃないの? なんて話をしまして。電話切って。
まーたそれから10分くらいして電話がきました。同じくどうでもいいことで。
そうなると、なんかかわいいじゃん、なんて思っちゃいましてね。(愚か) なんとなく「ま、いいか。今はナナ、いっぱいいっぱいでダークサイドに落ちちゃってるのね」なんて思って許すことにしたんですが、 許していながら、わだかまっている・・・というか、「それだって、ワタシのことあんま舐めてんじゃねえよ」みたいなことは思っておりました。
舐めてんじゃねえよ、と思っているというのに、その週末にもちゃっかりナナは家にやってきまして。 最初は氷のように冷たい態度を取っていたワタシだったんですが、途中からなんだか反省してしまい、フツウに戻りました。
で、態度はフツウに戻りつつも、「なんか利用されるだけって感じさせられるのは、もうヤダ」という気持ちもふつふつと湧いてきちゃってたんですよ。 ナナが看護師になるための道程に道行きできるのは光栄なことである!という気持ちでお手伝いしてきたわけですが、 雨でずぶ濡れってときに「大丈夫?」のひとこともかけてもらえないようなワタシって、いったい何なのさ、とな。
・・・・と、わだかまってるっつーのに、3日しか経ってない今夜、また来たわけですよ、ナナ。なんの笑い話だっつーの。 しかも、やってきたナナから話を聞いてみれば、ハナからワタシの助力がなければ絶対できないようなモンを患者さんに作ってあげる、ということだったんですわ。 もちろん、それは採点対象になります。 ちなみに、どんなモンを作るかは、学生の自由なのです。 自由なのに、自分だけでできるモンではなく、ワタシがいなければできないようなモンにしてしまったと。
「そんな、『じょりぃがいなければ』なんて、自負しすぎじゃないのー?」って感じですが、これは断言できます。 学友も含め、ナナのまわりでソレできるのって、ワタシしかいないと思います。 しかも、今夜の今夜で。
「あなた、これ、ワタシが魔法のようにパパパッとできるとでも思ったの?」
ナナから話を聞いたあと、まずは痛烈なイヤミをかましましてね。(ナナもイヤなオンナですが、ワタシも相当ですな!)
「じょりぃならできるかと思って・・・そんなに大変なことなのこれ?」 「とりあえず、あなたの言ってることは物理的に不可能だし、なんとかしたいと思っても急に言われたから、必要な物資がない」 「あたしの持ってきたものでは足りないの?」 「足りないというか、違うんだよ、それ。あなたの求めているものを作るには」 「どうしよう」 「いつ提出? まさか」 「明日」 「・・・代替案を考えよう。限りなく近いものを作る」 「・・・すみません・・・」
でもほら、「ワタシが魔法のようにパパパッとできるとでも思ったの?」」とかイヤミをかましましたけど、ワタシ実は魔法が使えるモンですからね。 ナナが見てないところで、マハリクマハリター!ヤンバラヤンヤンヤン!とかやっちゃって。 あとは足りない物資をどうするかってことで、ふたりして深夜0時を目前にした時間に、ソレのありそうな店を何軒か巡りました。(魔法で出せよ)
その途中、ナナが「わー、すごい古いタイプのラブホがある」と。 「このへん、ラブホ多くてさ。しかも全部、その手の古いのばっか(笑)」 「そうなんだ」 「ラブホ、行ってみたいなー」
ワタシ、実はラブホというものに入りたいとはあまり思わないんですけども。 偏見かもしれませんが、なんかこう、清潔感に欠けるイメージがありますし、盗撮されたらどうしよう!なんてことも考えちゃったりして。 なので、えっち目的で入りたいとは思わないんですが、ラブホというものがどういうところなのかは知りたいんです。 そしてできれば、ナナと一緒に行って、ナナのラブホにまつわるエロい話とかぽろっと聞ければホントにうれしいな、と。 そんなワタシの乙女心。 清潔感でいえば、ワタシの部屋のワタシのベッドの方がよほど欠けているとは思うんですけれどもね☆えへ
「行ったことないんだっけ?そういえば」とナナ。 「うん、ない。今度一緒に行って」<とりあえず言ってみた 「いいけど別に」<すごくどうでも良さそう
なーんて楽しい会話もあったりしたんですが、探し求めていた肝心のソレは
なかった(°▽°)
プランBで行くしかないよ、と諭し、ナナも納得したんですが、実はワタシが納得していなかったので、ソレを家捜ししてみましたら。
あった(°▽°) 最初から探せばよかった・・・。
で、あとはナナが患者さんと一緒にやる作業だけってところまでできたのに、その後もなぜかぐずぐずと腰を上げないナナに 「じゃあワタシ、自分の仕事したいから(帰って)」と冷たく言い放ちまして。 こんなワタシを7〜8年前のワタシが見たら、あわあわしながら後ろにひっくり返った後に、その勢いで後転し続けながらナナに謝りに行くでしょう。 あの頃のワタシはかわいかった。 と、ナナも思っていることでありましょう。
ナナの車までナナと一緒に歩いてましたら、ナナがめずらしく
「ホントに助かったよー。無理言ってごめんね。どうもありがとう。 何かお礼させてね。何がいいかなー」と。
「ありがとうー」はいつも言ってもらってるんですが、いつもとはビミョウに違う腰の低さを感じます。 まあ、ここのところ、ワタシったらホントにナナに冷たいわ意地が悪いわでしたからね。 ナナもちょびっと「やべー」とか思っていたのかもしれません。 あるいはホントに「すごくありがとう」って気持ちだったのかもしれません。 でも今現在のワタシはそんなの、どっちだっていいです。 なぜなら、ワタシは、お礼してくれるならこれがいいな、ってモンが咄嗟に浮かんで、そのことで頭がいっぱいになっていたからです。
「お礼してくれるならさー、一緒にラブホ行って」
少し、間。
「いいよ(笑)」とナナ。
いいんだ?
いいのかな いいんだよね別に ともだちどうしでもはいるもんね しらないけど
ええと、しかし。 ワタシにエロ系な下心は、ない。 ナナとラブホというものに行ってみたいだけです。 や、ナナに対して桃色なものは常に脳から分泌させているワタシではありますが、 「課題を手伝ったお礼にラブホでにゃんにゃんさせろ」とかはさすがに思いません。 それに、もしにゃんにゃんに及ぶとしても、ナナがもうちょっと痩せてかr なんでもないです。
ということで、言葉を添えました。
「一緒にラブホ行って、DVD見るのだ( ^ ω ^ )」 「DVDかー。いいね。だとすると、泊まりがいいのかな、休憩なのかな」
ちょっとここで桃色が分泌されてしまいました。 何その、休憩とか、甘美な言葉。
「やー、 どっちでもいいけど」 「休憩かな? 泊まりは難しいな」 「そうだねー。だいたい、ラブホに泊まりだと、お互い家族に何て言って出かけたらよいかわからん」 「だね。 よしわかった」
よしわかった、の後、ナナ、最後に自分の車のハンドルに向かってこの言葉で締めました。
「DVDね」
何今の。 ワタシに念押ししたのかしら。 それともハンドルさんにそっと教えてあげたのかしら。 それとも「DVDだから不貞じゃない」って自分に言い聞かせていたのかしら。 てか、DVDは別にどうでもいいのよ? ラブホね、ラブホ。 メインはそっちだから。 別にDVD観なくても、ご休憩でにゃんにゃんでもいいのよ!<さっきと言ってることが違う
ワタシのことちぃっとも大事にしないけど。 まだ氷のかけらはワタシの中に残っているけれど。
いよいよラブホでご休憩かー(*´∀`*)
「DVDね」<これはマハリクマハリタで削除
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